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本命不在?の冬アニメ 4つの指標から考える絶対に観ておきたい注目作

「覇権」と形容されるような、圧倒的人気のアニメが、2023年冬クールにはパッと見当たりません。そこでいくつかのサイトや、サービスの人気ランキングをチェックしてみると、そのなかでも観るべきアニメが見えてきました。

何を観るべきか迷う人におすすめの冬アニメは

『お兄ちゃんはおしまい!』ビジュアル (C)ねことうふ・一迅社/「おにまい」製作委員会
『お兄ちゃんはおしまい!』ビジュアル (C)ねことうふ・一迅社/「おにまい」製作委員会

 2023年冬アニメも多数の作品が放送されており、アニメファンはそれぞれお気に入りの作品を楽しんでいます。 今期の傾向として、クール全体の「看板」になるような、いわゆる「覇権」ポジションの作品がないというのがあります。

 確かに『SPY×FAMILY』『機動戦士ガンダム 水星の魔女』『チェンソーマン』『ぼっち・ざ・ろっく!』など話題作が多かった前秋クールに比べると地味なのは否めず、積極的にアニメをチェックするわけでもない人は、何を観るか迷うかもしれません。

 ただし、印象は地味でも、面白い作品は多数あります。そこで今回はさまざまな指標から、今期観るべき作品を探ります。

※なお数字はすべて、2023年2月10日時点のものです。

●動画サイトでの一番人気は『お兄ちゃんはおしまい!』

 ニコニコのアニメ総合情報サイト「Nアニメ」では、毎クール「今期アニメランキング」として、動画視聴数やコメント数、アクセス数から算出した「人気アニメランキング」が毎日更新されています。23年の冬クールで、これの合計1位は、『お兄ちゃんはおしまい!』でした。

『お兄ちゃんはおしまい!』は、天才科学者の妹の企みで美少女になってしまったダメニートの、女の子としての暮らしを描いたアニメです。肩の力を抜いて楽しめるコメディ作品ながら、アニメーションのクオリティが尋常ではなく、近年の作品では『Do It Yourself!! -どぅー・いっと・ゆあせるふ-』などを好きだった人にもおすすめできるでしょう。

 なお2位以下には『NieR:Automata Ver1.1a』や、『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん』などの作品が並んでいました。

●尻上がりに評価を上げている『もういっぽん!』

「ニコニコ」関連では、毎クール多数のアニメが公式生放送で上映されていますが、その最後に行われるアンケートも面白さの指標となるでしょう。「1.とても良かった」「2.まぁまぁ良かった」……という風に、5段階で評価するものです。そして冬アニメで「1.とても良かった」の割合のトップ3は、1位から順番に『吸血鬼すぐ死ぬ2』の1話、3話、2話という結果になっています。そして、4位は『もういっぽん!』の5話でした。

 どちらも「週刊少年チャンピオン」で連載されている作品のアニメ化で、前者は個性的な吸血鬼と吸血鬼ハンターによるドタバタギャグ、後者は高校女子柔道ものです。『もういっぽん!』は第1話こそ「1.とても良かった」の割合が80.2%でしたが(決して低くはないのですが)、その後は数字を伸ばし、第5話では93%と高評価。尻上がりに満足度が上がっていることが見て取れます。

【画像】もう10周年? 2013年の人気冬アニメ(7枚)

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