本命不在?の冬アニメ 4つの指標から考える絶対に観ておきたい注目作
Twitterや海外での評判は?

●Twitterフォロワー数を大きく伸ばしている『ろうきん』
満足度とは少し違う、「注目度」という点ではどうでしょうか。Twitterのアニメ公式アカウントの「フォロワー数」はその指標となり得るでしょうが、特に放送前後での伸びの比率からは、その作品の放送後における注目度の高まりが感じられます。
昨年22年末と現在のフォロワー数を比べると、やはりここまで紹介してきた『お兄ちゃんはおしまい!』(昨年末:28066→現在:76835で約2.7倍)や『もういっぽん!』(3415→7828で約2.3倍)もかなりの伸びを見せているのですが、それらに近いのが『大雪海のカイナ』(7854→18696で約2.3倍)です。
そして、もっとも注目度が高まっていたのは、『老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます』(5137→17061で約3.3倍)です。この『ろうきん』は今冬に多数アニメが放送されている「小説家になろう」発の作品のひとつですが、そのなかでも「大穴」的な存在となっています。
●海外では『「ヴィンランド・サガ」SEASON 2』が最高評価
最後に「海外での評判」を見てみましょう。ここで参考にするのは、世界最大級のアニメ・マンガデータベース「MyAnimeList」で、ユーザーが付けたスコアの平均点です。
現在の上位は『ヴィンランド・サガ SEASON 2』や、『文豪ストレイドッグス 第4シーズン』『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかIV 深章 厄災篇』といったシリーズ作品でした。そこに『お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件』や、『転生王女と天才令嬢の魔法革命』などの新作が続いており、日本と海外での評価の違いが見えます。
今回探った4つの指標を総合すると、今期絶対にチェックしておきたいのは『お兄ちゃんはおしまい!』『もういっぽん!』『老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます』『吸血鬼すぐ死ぬ2』『転生王女と天才令嬢の魔法革命』あたりの作品でしょうか。もし、本稿で挙げたなかで未チェックのアニメがあれば、あなたの今期視聴リストに「もう1本!」加えてみましょう。
(はるのおと)