『銀河鉄道999』1話を初めて観て衝撃 「仇討ちが容赦ない」「機械の身体じゃなくても充分強い」
劇場版の主題歌も有名なアニメ『銀河鉄道999』。しかしTVアニメ版を見たことがない人も多いのではないでしょうか。初めてTVアニメ版の第1話をチェックした筆者は、星野鉄郎の容赦なさ過ぎる行動に驚いたようで……?
銃の乱射から放火まで……徹底的な仇討ち
名作アニメとして今でも根強い人気を誇る『銀河鉄道999』。劇場版1作目の主題歌「銀河鉄道999」は、アニメを見たことがなくても口ずさめる人が多いのではないでしょうか。
実はTVアニメ版と劇場版では、主人公・星野鉄郎の年齢設定やストーリーなど、いくつもの違いが見られます。TVアニメ版を初めて見た筆者は、鉄郎の仇討ちが第1話「出発のバラード」で完了していたことにびっくり。しかも容赦なさ過ぎる手段に恐怖すら覚えました。驚きの仇討ちを振り返ってみましょう。
TVアニメ版1話目では、鉄郎が999に乗車するまでの物語が描かれます。機械の身体をもらうために999に乗ることを目指し、発着駅のあるメガロポリスに向かう鉄郎と母親。しかし機械伯爵たちの娯楽「人間狩り」に遭い、母親が死んでしまいます。10歳の少年には過酷な展開ですが、この後のシーンを見ると「鉄郎のほうが容赦ない」と思うはずです。
メーテルに助けられた鉄郎は、機械伯爵の屋敷が近くにあると知り、すぐさま仇討ちを決行します。メーテルの銃を勝手に持ち出し、まるで道場破りのように屋敷に正面から乗り込みました。間髪入れずに機械人間6人に銃を乱射。反撃の隙を一切与えません。机や装飾品など屋敷の備品が壊れようがおかまいなし。
なんとか意識を保った機械伯爵に「脳だけは撃たんでくれ」と懇願されても、銃で頭を殴って破壊してしまいました。躊躇のない攻撃と機械を一撃でバラバラにする腕力、おそろし過ぎます。
これだけでも容赦ないですが、しまいには火の付いたランプを床に投げつけ屋敷を放火。機械伯爵の痕跡はすべて破壊するという強い憎しみや怒りが感じられます。
その後、騒ぎを聞きつけた機械ポリスに装甲車で追われた鉄郎。なんと生身のまま何発もの銃撃をかわし、走って逃げてしまいます。追っ手である機械の犬も、銃で撃ったり殴ったりして撃破。足の速さや超人的な反射神経、正確な射撃テクニックなど、戦闘能力の高さが現れていました。
劇場版冒頭の回想シーンを見たときには「鉄郎かわいそう……」と思っていた筆者も、TVアニメ版第1話を見たあとは印象ががらっと変化。「機械の身体がなくても強いじゃん!」と思わず叫んでしまったほどです。
迷いのない徹底的な仇討ちは、まだ広い世界を知らない10歳の少年だからこそできたことかもしれません。鉄郎はこの先何を見聞きして変化していくのか、これからの旅路がますます楽しみになりました。劇場版しか見たことのない方は、この機会にTVアニメ版もチェックしてみてはいかがでしょうか。
(ハシビロコ)