メーテルとの別れを心に刻む『銀河鉄道999』最終回。「二度と会うことはないでしょう」
1981年3月26日、アニメ『銀河鉄道999』の最終回「青春の幻影 さらば999 後編」が放送されました。機械の体を求める星野鉄郎と謎の美女・メーテルの果てしない旅は、ついに終点「プロメシューム」へとたどり着きました。さまざまな経験を経て限りある命の美しさを知った鉄郎は、人の身体のままで生きることを選択しますが……?
「生きるんだ! 生きるんだよ車掌さん!」

41年前の今日、1981年3月26日は、アニメ『銀河鉄道999』の最終回「青春の幻影 さらば999 後編」が放送された日です。
機械の体を求める少年・星野鉄郎と謎の美女・メーテルの銀河を巡る果てしない旅は、ついに惑星プロメシュームで終着の時を迎えました。機械の体をタダでくれる目的の場所へようやく到着したふたりでしたが、鉄郎はメーテルとの旅の終わりをただ悲しみ、メーテルの瞳は深い愁いに満たされていたのです。
機械の体になるかならないか、24時間の猶予を与えられた鉄郎は、機械の体を得た人間たちが生きる意味を見失い、享楽にふけり、あるいは自殺をはかる姿を目の当たりにします。
一方、メーテルは母親である女王プロメシュームと面会し、驚愕の事実が明らかになります。メーテルは機械帝国繁栄のための尖兵にする少年たちを集めるために旅に出ており、過去に多くの少年が犠牲となっていたのです。
メーテルは長く良心の呵責に苦しんでおり、もはや旅に出ることはできないと訴えかけましたが、プロメシュームは鉄郎が機械の体にならないのであれば、また旅に出て新たな少年を連れてくるのだと、冷たく言い放つのでした。
最終的に機械の体になることを拒否した鉄郎は、女王の命令により逮捕されてしまいます。母親への愛と鉄郎への気持ちの間で苦しむメーテルは、連れていかれる鉄郎に背を向け、黙って耐えるしかありませんでした。
プロメシュームの部下は鉄郎を999に放り込むと、その場を立ち去ります。車掌さんは特別指令を受けてわけもわからないまま999を発車させますが、軌道レールが失われており、999は惑星プロメシュームから放たれる誘導波により、ブラックホールへと引きずり込まれそうになってしまいます。プロメシュームは999もろとも、鉄郎の処刑を決定していたのです。
鉄郎は弱気になった車掌さんを叱咤し、なんとしようと生き延びようとあがきますが、999の制御コンピュータが焼きついてしまい、さらなる窮地に。しかし最後まで鉄郎の味方をすると決めたメーテルが誘導波を止めてくれたために、なんとか危機を脱出し、鉄郎は自らの手で999を運転して女王プロメシュームとの対決に向かいました。