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『北斗の拳』最大の謎? なぜバットは北斗神拳を使えたのか 「師匠は誰?」

1980年代の「週刊少年ジャンプ」の代表作として、さまざまなメディアに展開されてきたのが、『北斗の拳』です。しかし、長年愛され続けているにもかかわらず、未だに作中で解明されていない謎がいくつも存在します。今回は「バットが北斗神拳を使える理由」について、徹底考察していきましょう。

師匠はトキ?

『北斗の拳 究極版』16巻(徳間書店)
『北斗の拳 究極版』16巻(徳間書店)

 1980年代の「週刊少年ジャンプ」を代表するマンガのひとつ『北斗の拳』には、さまざまな人気キャラが出てきますが、なかでもケンシロウと出会い大きく成長したのが、リンとバットのふたりです。ストーリー前半ではケンシロウについていく子供として描かれ、後半では一緒に戦う仲間へと成長していくのも見どころのひとつ。しかし成長したバットは、なぜか「北斗神拳(のようなもの)が使える」という大きな謎がありました。

『北斗の拳』第1話から登場するバットですが、最初は口の達者なムードメーカーとしてシリアスな雰囲気を明るく和ませていました。しかしケンシロウとともに旅を続けるなかで、数々の死闘を目にしていきます。そして、ストーリー中盤以降で大人になってからは「北斗の軍」というレジスタンスのリーダーとなり、たくましく成長していました。

 ストーリーの後半ではラオウ、トキたちの兄・カイオウが登場。彼はリンの記憶を失わせて気絶させ、目覚めた際に初めて見た人間へ愛を捧げる「破孔・死環白」を突きました。そして、本当はケンシロウを愛しているにもかかわらず、バットを最初に見て愛してしまったリンに対し、バットは彼女の記憶を消し去る秘孔を突いたのです。

 秘孔を突いて人体に影響を発生させることは、北斗神拳の成せる技。そんな秘孔を操れるのは、まさしくバットが北斗神拳を扱える証拠ではないでしょうか。さらにバットは「岩山両斬波」や、「北斗百裂拳」のような技を器用に使用しているシーンまで描かれています。

 ネット上では「トキから教えてもらった」という説がささやかれています。バットはリンとともに一時期だけ、奇跡の村でトキと暮らしていました。体の弱っているトキを手伝っている間に、北斗神拳の一部を教えてもらったのかもしれません。ただ、心優しく争いを嫌うトキが、まだ少年のバットに北斗神拳を教えるとは考えにくいです。

 そこで考えられるのが、「トキが秘孔を突いているところを見て覚えた」という説。トキは秘孔を使って村人の傷を癒していました。リンとバットはその手伝いもしながら生活していたので、当然トキが秘孔を突く場面も見ているでしょう。アミバでも人体実験を繰り返すことで北斗神拳の一端を使えるようになれたことを考えると、トキの治療風景からバットが秘孔を学ぶことも可能といえます。

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