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『サザエさん』最終回の「都市伝説」はホント?「一家死亡」悲惨なエピソードが多いワケ

「ひとくいじんしゅ」がサザエと波平を襲う! 驚愕の封印エピソード

恐るべき封印エピソードが復活! 姉妹社版「サザエさん」68巻(朝日新聞出版)
恐るべき封印エピソードが復活! 姉妹社版「サザエさん」68巻(朝日新聞出版)

 もうひとつ、原作の最終回ではないかと言われているのが、「ひょうりゅう記」です。こちらは姉妹社から刊行されていた『サザエさん』68巻に収録されています。最終巻である68巻の最後に収録されていたため、最終回だと思われていましたが、実際は最終回ではなく、新聞連載と並行して連載していた雑誌に掲載されたエピソードです。後に描き直されて『別冊サザエさん』に「漂流の巻」として収録されました。

 内容は、サザエ、波平、カツオ、ワカメが乗っていた船が沈没し、近くの島にたどりついてサバイバル生活を送るというもの。その途中で「ひとくいじんしゅ」にサザエたちが捕まってしまいますが、すべてはサザエの夢だったというオチがつきます。

 朝日文庫版に収録されなかったため、一時は「封印作品」と話題になりましたが、2021年に復刊した姉妹社版『サザエさん』68巻に収録されました。船が沈没する描写があるため、「サザエさん一家が海に還る」の噂と関連づけて考える人もいるようです。

●『サザエさん』最終回の噂が流れたのはいつ?

 では、いつ頃からアニメ『サザエさん』の最終回の噂は流布されているのでしょうか。筆者はひとつ目とふたつ目の噂について、10代の頃(80年代半ば)に耳にしたことがあります。3つ目の噂についてはまったく知りませんでした。

 子供たちの噂のネットワークをテーマにした、いとうせいこうの小説『ノーライフキング』の文庫版(91年刊行)の解説で岡田幸四郎(作家・重松清の変名)は、『サザエさん』と『ドラえもん』の最終回の噂をマスコミが取り上げて騒ぎになったのは86年から87年にかけてのことだと記しています。子供たちの間ではその少し前から噂になっていたのでしょう。「高橋名人の逮捕・死亡説」の噂が広まったのも86年から87年にかけてのこと。これらの出来事に着想を得たいとうは88年に『ノーライフキング』を書き上げました。

 実は86年の前年である85年には『サザエさん』にとって大きな出来事がありました。『サザエさん』スタート当初に「時事ネタを使わない」「流行に左右されない」などの方針を定めた松本美樹プロデューサーが引退し、放映当初からメインライターを務めてきた雪室俊一、辻真先らが降板したのです(両名とも後に復帰)。ちなみに20代だった三谷幸喜がシナリオを書いたのも85年のことです。

【画像】『サザエさん』最終回の噂の謎に迫る!(5枚)

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