「オタクにやさしいギャル」はいつ生まれた? 歴史を変えた3人のカリスマ的ギャル
城ヶ崎美嘉がオタクにギャルのやさしさを教えた!?

次に紹介するのは、モバイルゲーム『アイドルマスター シンデレラガールズ』(デレマス)の城ヶ崎美嘉です。彼女は2011年よりサービスが開始された同ゲームに、リリース初期から実装されていました。
空前のツンデレブームがあった影響か、美嘉が登場する以前は、ギャル要素があるキャラクターが「ツンデレ」を兼任していることがほとんどでした。
咲のほか、2008年に刊行されたライトノベル『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の高坂桐乃も代表格と言えるでしょう。たとえオタク趣味に理解があったとしても、基本的にトゲのある性格ばかりだったのです。
しかしシンプルに明るくてやさしい性格の美嘉は、それまでのギャルとは一線を画す存在でした。ギャルという属性とやさしさをセットにして、「オタクにやさしいギャル」の概念を定着させたのは、彼女の功績と言っても過言ではないでしょう。
余談ですが、「ギャル=ピンク髪」のデザインが定着したことについても、美嘉の影響力は計り知れません。
そして3人目は、奇しくも『デレマス』と同時期に第1巻が刊行されたライトノベル『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』の由比ヶ浜結衣です。
ギャルでありながらつい周りに合わせてしまう性格で、実はギャルを演じている……という複雑なキャラクターでした。しかし誰にでも気さくに話しかけるカーストトップの女の子という点で、彼女もまた「オタクにやさしいギャル」のパイオニアと言えるのではないでしょうか。
かくしてフィクションに登場するギャルはオタクにやさしくなり、「一緒にモンハンをやってくれそうなギャル」が大人気になっていきました。『おしえて! ギャル子ちゃん』など、このジャンルに特化した作品も作られたほどです。
そもそもギャルが人気を集める理由としては、かつてのツンデレキャラのような「ギャップ萌え」が一因でしょう。またそれだけでなく、ギャル特有の明るさが、疲れた現代人に必要とされているのかもしれません。
今後は、一体どんなギャルキャラクターが人気を博すのでしょうか。
(ハララ書房)



