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【スペースハリアー】ありし日のゲーセンを「遊園地」に変えた、セガ体感ゲームの世界

心臓が高鳴るゲーム体験、すぐれたBGMも高揚感に

『ギャラクシーフォース』などのサントラと、『スペースハリアー』などのBGMのアレンジバージョンを収録したCD「S.S.T.BAND GALAXY FORCE」(ポニーキャニオン)
『ギャラクシーフォース』などのサントラと、『スペースハリアー』などのBGMのアレンジバージョンを収録したCD「S.S.T.BAND GALAXY FORCE」(ポニーキャニオン)

 1980年代後半のゲームセンターの多くは、『スペースハリアー』などの体感ゲームをひときわ目立つ場所に設置していました。

 筆者が初めてプレイした体感ゲームは『アフターバーナーII』でしたが、ぐるぐる回る地平線や揺れ動く座席に心拍数はみるみる上昇。次々と浴びせられる敵のミサイルを夢中でかわしながら誘導ミサイルをぶっ放していく爽快感は、遊園地のジェットコースターの楽しさをも上回っていました。

 当時、一般的な筐体ゲームが1プレイ100円だったのに対し、体感ゲームの多くは1プレイ200円、『ギャラクシーフォース』にいたっては1プレイ300円もしましたが、それでも小遣いをはたいてプレイしたくなるほど魅力的な「アトラクション」であり、体感ゲームがあるというだけで、ゲームセンターという空間がワクワクするような魅力を放っていたのです。

 また、セガの体感ゲームは、そのすぐれたBGMも多くのプレイヤーの記憶に残っているはずです。

 軽快でメロディアスな曲が多い『スペースハリアー』、ドッグファイトを盛り上げるハードロック調の『アフターバーナー』、近未来を感じさせる電子音と、人間が叩いているかのような表情豊かなドラムサウンドが融合した『ギャラクシーフォース』などのBGMは、それ自体がファンの支持を集め、サウンドトラックやアレンジバージョンを収録したCDも次々と発売。セガのサウンドチームからなる「S.S.T.BAND」のライブ活動なども展開されました。

『スペースハリアー』の登場から34年。現在でも、東京や大阪などの一部のゲームセンターで、1980年代に活躍したセガ体感ゲームが現役で稼働しているといいます。それらは、かつてのゲーム少年たちにとって「格別」の体験もたらしていた歴史を今に伝えています。

(マグミクス編集部)

【画像】懐かしすぎ! 復刻された『スペースハリアー』ゲーム画面(8枚)

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