『エヴァ』庵野秀明監督も参加、80年代OVA『メガゾーン23』の錚々たる制作陣
東京23区の街は宇宙船の中にあった!?

『メガゾーン23』の「23」は「23番目の人工都市」という意味で、物語の舞台・東京23区に由来しています。作中では1980年代の東京が舞台に描かれており、新宿アルタや青山トンネル、原宿ラフォーレやその側にあるクレープ屋、渋谷のスクランブル交差点やガード下から109が見える景色など、多くの人が知る「東京らしい景色」が随所に散りばめられています。加えて主人公の省吾がバイトをしていた「マクドナルド」の店内や、「Hard Rock Cafe」といった、当時の流行もリアルに描かれています。
また原宿は「ホコ天」と呼ばれた、いわゆる歩行者天国になっている描写が映し出されています。さらにテレビはブラウン管でノイズが混じるように描かれるなど、当時の空気感を余すところなく醸し出しています。
しかしSFアニメだけあって、テレビ電話付きの公衆電話や超高出力の前衛的なバイク、変形する未来的なデザインのバイク「ガーランド」なども登場します。実は作画も担当していた板野さんは、無類のバイク好き。バイクの作画に焦点が当てられていただけあって、作中に登場するバイクたちは近未来的で緻密に描かれ、目を引くものばかりでした。
『メガゾーン23』は元々『機甲創世記モスピーダ』の後番組用の企画で、『超時空要塞マクロス』に関わったスタッフたちの再結集を目玉とした作品です。そして『メガゾーン23』の企画は石黒昇監督が初めて作った自主企画でした。石黒監督がビデオで作ろうと発案し、OVA作品として世に出し成功を収めたのです。
本作は80年代の雰囲気を懐かしみながら、「メカと美少女」のちょっと大人の世界を楽しめます。錚々たる制作陣によって生み出された『メガゾーン23』の世界を覗いてみてはいかがでしょうか。
(LUIS FIELD)



