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ファミコン少年に歓迎された「ディスクシステム」 人気の影に「黒ディスク」の存在も

謎の「黒いディスク」と電器屋さん

ディスクシステムのローンチタイトルであり、ヒット作となった『ゼルダの伝説』(任天堂)。画像は2011年にニンテンドー3DS向けに配信された『ゼルダの伝説1』
ディスクシステムのローンチタイトルであり、ヒット作となった『ゼルダの伝説』(任天堂)。画像は2011年にニンテンドー3DS向けに配信された『ゼルダの伝説1』

 さて、任天堂から発売されたディスクには、黄色と青色の2種類がありました。黄色が通常のディスクで、青はセーブしたデータを任天堂とやりとりするための「ディスクファクス」という装置に対応しており、『ゴルフJAPANコース』などが青ディスクを使用していました。

 他にも、景品として作られた「ゴールドディスク」や「シルバーディスク」といったレア物もありましたが、もう一つ、「黒いディスク」が存在していました。これに関する筆者の忘れられない思い出を書き残しておこうと思います。

 黒いディスクを入手したのは、近所のファミコンショップだったと思います。店員さんから「安いディスクがあるよ」と教えられ、1000円くらいで手に入れたような記憶があります。書き換えは500円でしたが、ディスクそのものは2000~3000円はしていたので「こんなに安くディスクが買えるんだ!」と驚きました。

 そのお店の近所にある個人経営の電器屋さんで書き換えができると教えられ、新作を遊びたくなるとそのお店で書き替えてもらっていました。

 しかしある日、デパートのおもちゃ屋で書き換えしようとすると、「このディスクはだめなんだよ」と断られてしまいました。

 著作権など頭の片隅にも存在しない当時の小学生には、なぜ断られたのか分かりません。事の次第を理解したのは10年以上経ってから。全く気付かないうちに、不正規品を使用していたのです。

 現代よりもはるかに権利意識が緩かったあの時代、ファミコンショップの店員さんたちや電器屋さんも違法行為と認識していたのかどうかさえ怪しいものですが、このような行為、任天堂が黙っているはずもありません。電器屋さんの書き換えサービスは、ある日突然終了してしまいました。

 知人からの情報では、それから大分経ったころ、電器屋さんの近所のファミコンショップに大量のディスクが入荷したそうです。果たしてその出どころはどこなのか、今となっては知る由もありません。

(ライター 早川清一朗)

【画像】今では希少!「NINTENDO」ロゴが懐かしいディスクたち(4枚)

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