アムロが乗った異形のMS「ディジェ」 なぜ「リック・ディアス」を改造? 意外に多い変更点
地上戦対応の具体的な変更点は?

ここからは、リック・ディアスからディジェへの改装で変更された部分について見ていきましょう。
武装については、ビーム・ライフルとクレイ・バズーカはリック・ディアスのものを踏襲しています。バルカン・ファランクスは廃され、カラバの主力機であるジムIIIと同等の60mmバルカン砲が搭載されています。バルカン・ファランクスの口径は55mmだったので、より修理や補給が容易な60mmに換装したと考えるのが妥当でしょう。近接用にビーム・ナギナタを装備していますが、これは単にアクシズ用モビルスーツの設定を流用したため、ジオン系の装備になったと思われます。
冷却機能については、バックパックに2基の大型放熱板が装備されており、外見上の大きな特徴となっています。
脚部にはジェット・スラスターを採用し、重力下での機動性を確保しています。ホバー走行も可能ですが、アムロのことですから他のサブフライトシステムに飛び乗る用途で使用していた可能性もあるでしょう。敵のベースジャバーを乗っ取る程度のことは平気でやりそうです。
また、可変式モビルスーツやサブフライトシステムとの連携が行われた結果、地上戦が立体的な戦闘となったため、頭部のブレード・アンテナに加え放熱フィンの先端にロッド型のマルチアンテナを装備するなど、通信能力の強化が図られています。
細かい部分としては、リック・ディアスに装備されていたトリモチ・ランチャーが廃されています。もともとエゥーゴは資金に乏しく、戦場での鹵獲(ろかく)を目的としてトリモチが装備されていました。宇宙ではダメージを与えたモビルスーツはすぐに確保しなければどこかに飛んで行ってしまいますが、地上ではその場に残ります。より鹵獲が容易な地上においては、トリモチはさほど必要ない装備だったのでしょう。
当初はアムロ専用機として登場したディジェですが、その後少数が量産され、『機動戦士ガンダム UC』ではルオ商会が保有して運用するなど、息の長い機体となっています。これからも、さまざまなシーンでディジェはファンを楽しませてくれることでしょう。
(早川清一朗)



