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「ガンダムの歴代主人公って大体みんな最後悲惨じゃね?」確認して浮かんだ意外な結論

何もできなかった「ぶっちぎりバッドエンド」は…!?

明るい結末を迎えた『ZZ』。画像はバンダイナムコアーツ「U.C.ガンダムBlu-rayライブラリーズ 機動戦士ガンダムZZ I」(C)創通・サンライズ
明るい結末を迎えた『ZZ』。画像はバンダイナムコアーツ「U.C.ガンダムBlu-rayライブラリーズ 機動戦士ガンダムZZ I」(C)創通・サンライズ

●ジュドー・アーシタ(『機動戦士ガンダムZZ』)

『Z』(TVシリーズ版)ラストで心神喪失状態となったカミーユとバトンタッチする形で、「Zガンダム」に搭乗することになったのが、旧式コロニー「シャングリラ」でジャンク屋稼業を営んでいたジュドー・アーシタです。

 ジュドーが宇宙世紀の歴史の表舞台に立ったのは14歳のときであり、物語全体的には、子どもの観点から戦争や大人たちに関わる、という立ち位置だったといえるでしょう。

 ジュドーの行動原理の根幹は「妹のリィナを守る/助け出す」というシンプルなものでした。これを全体の目的とした場合、彼が迎えた結末はハッピーエンドといえるでしょう。

 さらにハマーンとの最終決戦後には、エゥーゴの志願兵の少女であるルー・ルカと共に、木星圏に旅立っていく描写もあります。これも彼の明るい未来を感じさせるものでした。2000年代に展開されたショート・フィルムシリーズ『GUNDAM EVOLVE../10』では、木星圏に旅立ったあとのふたりが登場し、その後の仲睦まじい関係がうかがえます。

●アルフレッド(アル)・イズルハ(『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』)

 小学校5年生のアルと、準主人公であるジオン兵のバーニィことバーナード・ワイズマンの最終目的は、アルが居住するコロニーへの核攻撃を阻止すること、そのために連邦の新型モビルスーツを撃破すること、です。

 その結末は、アルとバーニィの関知し得ない外側で核攻撃が(間接的に)阻止される(核搭載のジオン艦が連邦軍と交戦の末投降)、つまり彼らの奮闘は徒労というものでした。しかし、物語開始時点で旧式化していたうえに損傷していたモビルスーツ「ザクII改」を修理し動かして、連邦軍のニュータイプ専用最新モビルスーツ「ガンダムNT-1(アレックス)」を戦闘不能に陥らせたという殊勲を挙げており、目的は半ば以上、達成したと見ることができるでしょう。

 ただ、その代償としてバーニィは戦死してしまいます。隣人で、「ガンダムNT-1」のテストパイロットで、大好きなお姉さんであるクリス(クリスチーナ・マッケンジー)も去って行きます。せつなすぎます。よってビターエンドといったところでしょう。

●コウ・ウラキ(『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』『機動戦士ガンダム0083 ジオンの残光』)

 コウ・ウラキを語るうえで外せないのがニナ・パープルトンの存在でしょう。ご存知のように彼女は、その「罪深さ」で広く知られるキャラクターです。コウの立場から簡単に説明すれば、「心を通わせたと思っていた相手が元カレのために自分へ銃口を向けてきた」となります。

 コウの受難は、それだけにとどまりません。阻止しようと奮闘した「コロニー落とし」は落ちてしまい、上述の「元カレ」であるところのガトーには決着も曖昧なまま預かり知らぬところで死なれ、挙句、覚悟のうえでのこととはいえ「ガンダム試作3号機(デンドロビウム)」強奪の咎で軍法会議にて有罪となってしまいます。のちに諸事情で罪状が消滅し釈放されるものの、しばらくは投獄されていたようです。ぶっちぎりのバッドエンドといってよいでしょう。

 なおオリジナルのOVA版『STARDUST MEMORY』ではその後、軍務に復帰しニナと再会するところで終幕を迎えますが、映画版『ジオンの残光』では罪状消滅のテロップで終幕です。「軍務復帰」「ニナとの再会」が、コウにとって救いになっているかどうか、という判断かもしれません。

【画像】「そんなメカ乗ってたの?」ガンダム主人公たちが搭乗した意外なMS(8枚)

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