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『ゴジラ-1.0』特大ヒット! 山崎貴監督渾身の一作は『シン・ゴジラ』を超えるのか?

特典がないのはウィークポイント?

前作『シン・ゴジラ』ポスタービジュアル (C)2016 TOHO CO., LTD.
前作『シン・ゴジラ』ポスタービジュアル (C)2016 TOHO CO., LTD.

 安定した集客を図るため、近年は週替わりの入場者特典を付けてリピーター獲得に繋げる作品が増えてきました。怒涛の特典攻勢かつ、再上映で興収200億円を突破した『ONE PIECE FILM RED』は代表例でしょう。

 一方『ゴジラ-1.0』は、最近の映画にしては珍しく入場者特典がありません。歴代ゴジラ映画はたびたび入場者特典が配布されていて、消しゴム風フィギュアや、かつての同時上映作品「とっとこハム太郎」とのコラボグッズ「ゴジハムくん」なども人気を博しました。

 付加価値という意味で入場者特典には集客力があり、『シン・ゴジラ』も途中から「大ヒット御礼・名台詞ステッカー」を付けたほどです。『ゴジラ-1.0』公開後のSNSでは、劇中シーンを再現したフィギュアなど入場者特典を求める声も見られ、『シン・ゴジラ』と同様にヒット記念のアイテム登場に期待が募ります。

 一方で入場者特典に頼らない姿勢は、作品そのもので勝負に出たという自信の表れなのかもしれません。本作は30作目の国内実写ゴジラ映画にあたりますが、政府視点の『シン・ゴジラ』や怪獣プロレスを展開した前々作『ゴジラ ファイナル・ウォーズ』のように、シリーズ作品それぞれの魅力があります。

 神木隆之介さん、浜辺美波さん、安藤サクラさん、佐々木蔵之介さん、山田裕貴さん青木崇高さん吉岡秀隆さんら豪華キャストが集結した本作は、まず戦後間もない日本を舞台にしているのが特徴です。また冒頭からゴジラに変異する前の巨大生物が大戸島で暴れ回り、水爆実験による被爆を経たゴジラが木造船「新生丸」や、重巡洋艦「高雄」と繰り広げるド迫力の海上戦には誰もが度肝を抜かれるでしょう。

 そもそも山崎貴監督はVFXの名手として知られ、『ALWAYS 続・三丁目の夕日』や西武遊園地の「ゴジラ・ザ・ライド」でゴジラの脅威を描いてきました。実写版ゴジラの新監督にふさわしく、山﨑監督自ら手掛けたVFXの効果もあって過去最高水準の映像表現が実現しています。

 そんな映像を一層楽しむ方法として、今後は4DXやスクリーンX、ドルビーシネマ、IMAXなど何度でも味わいたい「特別な映像体験」という面での付加価値が、リピーター獲得のポイントになる可能性を秘めています。実際に昨年『トップガン マーヴェリック』がロングヒットした要因でもあり、グランドシネマサンシャイン池袋の4DX SCREEN(4DXと3面スクリーンを同時に楽しめるたシアター)は、公開直後から連日満席で座席の争奪戦が繰り広げられるほどでした。

 また山崎監督が執筆した小説版『ゴジラ-1.0』も11月8日に発売されているので、理解をより深めてから改めて映画を鑑賞するのもひとつの方法です。特攻から逃げ帰った主人公・敷島(神木)の葛藤や幼子を抱えた典子(浜辺)との関係性など、ゴジラの迫力に気押されて1度目の鑑賞時には見逃していたドラマパートの魅力にも気付けるのではないでしょうか。

 公開2週目の興行通信社の発表では、『ゴジラ-1.0』の累計成績は動員135万人、興収21億円となっています。3週目以降どう推移していくか、要注目です。

(葦見川和哉)

【画像】入場特典はないけど『ゴジラ-1.0』の激熱なフィギュアは続々登場!「放射能浴びる前の姿」や終盤活躍する「伝説の兵器のプラモ」も?(6枚)

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