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批判を浴びた「ゴジラ最終作」に様々な意見 怪獣総出演の「お祭り映画」に複雑な思いも

マグミクスが配信した「ゴジラの『最終作』が酷評を浴びてしまった理由 12年を経て『楽しい異色作』になるまで」という記事に、多くの反響が寄せられています。特に「人間同士の格闘シーン」の長さと「怪獣プロレス」としての演出に対して、ゴジラファンからさまざまな視点の意見が出されました。

そもそも「ゴジラ」は幅広い存在だった?

2004年の映画『ゴジラ FINAL WARS』ポスタービジュアル(C)2004 TOHO PICTURES, INC. TM & (C)2004 TOHO CO., LTD
2004年の映画『ゴジラ FINAL WARS』ポスタービジュアル(C)2004 TOHO PICTURES, INC. TM & (C)2004 TOHO CO., LTD

 マグミクスは先日、「ゴジラの『最終作』が酷評を浴びてしまった理由 12年を経て『楽しい異色作』になるまで」という記事を配信しました。2004年の映画『ゴジラ FINAL WARS』の公開当時、同作が厳しい評価にさらされた理由を考察した内容に、210件以上のコメントが寄せられました。

 記事では、同作の公開当時は酷評を浴びせられてしまったものの、2016年に『シン・ゴジラ』が公開されるまでの12年間のブランクによって、ファンに「心の余裕」が生まれたことで、現在では「楽しい異色作」として再評価されつつあると結論づけています。

 読者からはさまざまな視点の評価が寄せられていますが、そのなかでも「楽しい異色作」という見方を支持する声が多くありました。「ゴジラはゴジラだから強いっていうのを体現した映画」というコメントが示すように、ゴジラが次々と敵怪獣を圧倒する姿は痛快であり、北村一輝演じる「X星人」の怪演も高く評価されています。

 一方で、「過去の怪獣たちが出演したが、容姿も性格も変わってしまって、やられるためだけに出演した感じ」「昔、苦労して倒した怪獣を、ゴジラが何の苦労も無く淡々と倒して行く姿が嫌」など、怪獣の扱いに不満を抱く声も少なくありません。

※ ※ ※

 興味深いのは、『シン・ゴジラ』や『ゴジラ-1.0』などの新しいゴジラ作品との比較から生まれる評価の多様性です。「シン・ゴジラ」「-1.0」がいずれも「初代へのリスペクト」を重視した作品であることを踏まえて、「ゴジラ作品の幅広さ」について多様な解釈を認める声も見られました。

 ある50年来のゴジラファンは、好きだったゴジラ映画が「結局お祭り騒ぎのレベルで終わる悲しさがあった」と述懐しながらも、「ゴジラは時代に合わせて核批判をしたり、『シェー』をしたりする幅広い存在」と強調しています。

『ゴジラ FINAL WARS』は今もなお、「ゴジラ」という存在の意味や解釈をめぐる議論のきっかけになり得る作品といえるでしょう。

(マグミクス編集部)

【画像】「えっ、かっこいいじゃないか」「もっと見たかった」これがゴジラと死闘を繰り広げた怪獣「モンスターX」です(4枚)

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