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まさに大収穫! 「油断してたらめちゃくちゃ良かった」23年のアニメ映画

2023年のアニメ映画界は、劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』や宮﨑駿監督作『君たちはどう生きるか』といったビッグタイトルが大きな注目を集めました。一方で、口コミからヒットに繋がった作品も少なくありません。そこで今回は、「油断していたらめちゃくちゃ良かった」2023年公開のアニメ映画をご紹介します。

「音楽が聞こえてくるマンガ」から「音楽が見えるアニメ映画」に!

『BLUE GIANT』10億円突破記念ビジュアル (C)2023 映画「BLUE GIANT」製作委員会 (C)2013 石塚真一/小学館
『BLUE GIANT』10億円突破記念ビジュアル (C)2023 映画「BLUE GIANT」製作委員会 (C)2013 石塚真一/小学館

 2023年に公開されたアニメ映画はヒットを記録した作品が多く、いつになく「豊作」と呼べる年でした。宮﨑駿監督作の『君たちはどう生きるか』が宣伝一切ナシで公開されるなど話題にも事欠かず、SNSで評判になっているのを見て劇場に足を運んだ人も多いのではないでしょうか? そこで今回は、「油断していたらめちゃくちゃ良かった」2023年公開のアニメ映画をご紹介します。

●『BLUE GIANT』

 劇場で映画を鑑賞するということは、自宅での鑑賞以上に音響や音楽を楽しむことでもあります。そういった意味では、ロングヒットを記録した立川譲監督の『BLUE GIANT』は2023年を代表する極上の音楽映画といえる作品です。

「音が聞こえてくる」と話題を呼んだ石塚真一先生の同名マンガを原作に、物語を牽引するメインキャラクター3人のボイスキャストとして山田裕貴さん・間宮祥太朗さん・岡山天音さんが起用されました。

 主人公の宮本大(山田さん)はジャズに憧れてテナーサックスを始め、高校卒業を機に東京へ。ライブハウスで凄腕のピアニスト・沢辺雪祈(間宮さん)と出会い、高校の同級生・玉田俊二(岡山さん)も誘ってスリーピースバンド「JASS」を結成します。ジャズの名門クラブ「So Blue」に立つべく奮闘する3人の想いを音楽とともに浴びる一方、クライマックス直前に起きる衝撃展開に息を呑んだ人も多いのではないでしょうか。

 本作は物語もさることながら、ひとつひとつの楽器の音色とJASSが生む音楽も主役といえます。劇中音楽と雪祈のピアノ演奏を世界的ジャズピアニスト・上原ひろみさんが担当し、サックス奏者・馬場智章さんとドラムマーの石若駿さんが、大と俊二の演奏を担っているのもポイントです。映像表現も相まって「音楽が見える」、激アツなライブパフォーマンスにぜひ注目してください。

●『北極百貨店のコンシェルジュさん』

「お客様は全員動物」の百貨店が舞台、という設定を聞いてそれだけで「面白そう」と鑑賞を決めた人は少なくないかもしれません。もしくは西村ツチカ先生の原作マンガが好きで劇場に足を運んだファンも多いと思います。

 TVアニメ『ボールルームへようこそ』の板津匡覧監督にとって初の長編劇場アニメであり、川井田夏海さんを筆頭に大塚剛央さん・中村悠一さん・入野自由さん・花澤香菜さん・津田健次郎さんら、豪華声優陣が名を連ねました。

 本作は幼い少女・秋乃が動物たちの集まる「北極百貨店」を訪れ、コンシェルジュさんと出会う場面から始まります。やがて秋乃自身も北極百貨店のコンシェルジュになりますが、新人の彼女は失敗ばかりです。それでも周囲のアドバイスをもとに、動物たちの目線に立とうと努力を重ね、コンシェルジュとして成長していきます。

 あらすじを見れば「お仕事映画」だとすぐに気付きますが、本作の魅力はさらに奥深いテーマにあります。なぜ北極百貨店が存在するのか。なぜ動物が集まるのか。とくに「VIA(絶滅動物)」たちが持つ意味は、各キャラクターや背景のタッチとは裏腹に重いものを感じさせます。

 その視点とは別に、津田さんが声を担当した造形作家でケナガマンモスのウーリーをめぐる、「愛」の物語も大きな魅力です。北極百貨店の意外な立地環境が判明するエンドロールまで、目が離せません。

【画像】え? こんな作品もヒットしてたの? これが2023年「アニメ映画興行収入ランキング」です

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