ファミコン世代がビビりまくった「恐怖シーン」3選 ホラゲ以上に怖かった場面も
決して高くない性能だったファミコンですが、ゲーム内の描写でしっかりと恐怖を感じたものです。なかには、子供の頃の忘れられないトラウマになっている人もいるようです。そんなファミコンソフトで味わった恐怖のシーンを振り返ります。
古いゲームなのにシンプルに怖かった?

ファミコンはゲーム機としての性能はお世辞にも高くなく、ハード面の制約が多いことでも知られています。それにもかかわらず、ファミコンソフトを遊んでいて「本気で恐怖を感じた」という話はよく耳にします。
そこで今回は、ファミコン世代のプレイヤーに強烈なトラウマを植えつけた恐ろしい場面を振り返ります。
1989年に発売された『悪魔の招待状』(ケムコ)というアドベンチャーゲームをご存知でしょうか。ホラーをテーマにしたタイトルながら、なぜか謎のギャグ要素もふんだんに詰まったバカゲー的な要素もある作品です。
同作は、ドライブ先で事故にあった主人公が、はぐれた姉を探すために謎の洋館に足を踏み入れるところから始まります。主人公のテンションが妙に高い点が気になりますが、おどろおどろしいBGMと、不気味な雰囲気が漂うグラフィックは秀逸でした。
そして館に散りばめられた謎を解き明かしながら物語を進めるのですが、選択をひとつ間違えると即死します。そんな即死トラップのなかでとくに怖かったのが、序盤に登場する「屋敷内で日傘をさす女性」のシーンです。
遭遇時は女性の後ろ姿しか見えませんが、主人公がアクションを起こすと突然振り返り、顔面が白骨化したバケモノだったことが判明します。
さらにそのバケモノは、「ひどいわ。わたしをうらぎるなんて!!」「おかあさーん!!」とヒステリックに叫び、主人公の肉を引きちぎるという凄惨な展開を迎えるのです。
もちろんこれは即死トラップのひとつで、主人公は「いたい!!」「やめてくれよ!!」と悲鳴をあげながらゲームオーバーを迎えます。
理不尽かつ意味のわからない展開ではありますが、ゲームオーバー時にあらわれる真っ赤なドクロと、耳から離れない不気味なBGMもあいまって、どうしても忘れられないトラウマシーンのひとつでした。
続いてはホラーゲームではないものの、なぜか忘れられない場面があったのが、1986年に発売された『たけしの挑戦状』(タイトー)です。
タレントのビートたけしが監修を務めた不条理だらけのアクションゲームでしたが、なぜか同作のゲームオーバーのシーンに怖さを感じました。
ゲームオーバー時は、突然主人公の葬式の場面に切り替わるというシンプルな演出なのですが、中央に遺影が飾られていたり、やけに耳に残る不気味なBGMが流れたりと、得体のしれない恐怖を感じる場面でした。
そして多くのファミコン世代に、ホラーゲーム以上のトラウマを植えつけたのが『ドラゴンクエスト3』のセーブデータが消えたときの演出です。
ゲームを起動した直後、「デロデロデロ……」という呪われたときの効果音が鳴り響き、「おきのどくですが ぼうけんのしょ◯ばんは きえてしまいました。」という非情なメッセージが流れます。
これは冒険の記録が消滅したことを意味しており、ほかのセーブデータが残っていなければ、最初からゲームをやり直すことになります。
真っ暗な画面に容赦ないデータ消失を告げる文面、そして耳障りな効果音は、絶望的な記憶を呼び覚ますトリガーと言っても過言ではありません。
ファミコン時代のゲームのグラフィックやサウンドは、今とは比べものにならないほど簡素なものでした。しかし、子供の頃に夢中になって遊んだ世代にとっては、それでも心を揺さぶられるだけの力があり、いまだに忘れることのできないシーンを提供してくれました。
ファミコン世代の皆さんが恐怖を感じたシーンといえば、どんな場面を思い浮かべるでしょうか?
(マグミクス編集部)