『Zガンダム』正ヒロイン「ファ」をもっとすこれ! なぜフォウより影が薄いのか?
男女の諍いが絶えなかった『Zガンダム』で最もけなげで献身的だったファ・ユイリィは、しかしフォウ・ムラサメやハマーン・カーンなどに比べると推す声はどうにも控えめなようです。あらためてファの良さについて振り返ります。
『Zガンダム』のヒロインなのに

『機動戦士Zガンダム』における主人公「カミーユ」の恋愛といえば、「フォウ・ムラサメ」との悲恋ばかりが注目されるものの、最後にカミーユの隣にいたのは同級生の「ファ・ユイリィ」でした。ナイーブなカミーユを甲斐甲斐しくフォローする献身的な姿は印象的ですが、歴代「ガンダム」ヒロインとしてのインパクトや人気はイマイチだったように思えます。
なぜファの印象が弱く感じられたのでしょうか。彼女の良さについてあらためて振り返ります。
●みんな性格キツめ! 強烈な女性が次々登場したせいで…
ファの印象が薄れてしまった原因のひとつとして考えられるのは、女性キャラの多さです。『Z』では物語を感情面でドライブするキーパーソンの多くが女性でした。
精神不安定な強化人間で、「サイコガンダム」に翻弄され命を落とした上述のフォウ・ムラサメを筆頭として、「シャア(クワトロ・バジーナ)」に満足できず、恋愛感情で本作の主人公サイドである組織「エゥーゴ」を裏切って敵対組織「ティターンズ」(の「パプテマス・シロッコ」)についた「レコア・ロンド」、過去にシャアと何か因縁があったらしい「ハマーン・カーン」など、破綻した男女のドラマが次々と描かれます。
またティターンズ側でも、カミーユのライバルである「ジェリド・メサ」を鍛えたのは「ライラ・ミラ・ライラ」や「マウアー・ファラオ」といった、男性に頼らない女性の戦士たちでした。英雄としての影響力を恐れた地球連邦に半幽閉状態にされて、戦意に乏しかった「アムロ」を励ましたのも女性、「ベルトーチカ・イルマ」です。
このように、女性に翻弄されたり、励まされたりする男性ばかりが登場するかと思えば、「パプテマス・シロッコ」のように、影響力を発揮し女性を上手く操って手駒にしている男性もいます。『Z』から感じられる生々しさは、男女の感情のもつれによるものだといえるでしょう。









