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小学生の女の子が『推しの子』展に殺到した理由 少女たちが観るアニメがない?

2024年7月からTVアニメ2期が放送される、集英社「週刊ヤングジャンプ」連載作品『【推しの子】』は、本来のターゲットである青年のみならず、小学生の女の子からも高い人気を獲得しています。なぜ女の子たちは『【推しの子】』に夢中になっているのでしょうか?

「【推しの子】展」の入場者で目立った層とは?

「TVアニメ【推しの子】展~推しの舞台裏~」キービジュアル (C)赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会
「TVアニメ【推しの子】展~推しの舞台裏~」キービジュアル (C)赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会

 2024年7月からTVアニメ2期が放送される『【推しの子】』は、本来のターゲットは青年層でしょう。ですが、小学生の女の子からも高い人気を獲得しています。なぜ、女の子たちは『【推しの子】』に夢中になっているのでしょうか?

 2023年4月にTVアニメ1期がスタートした『【推しの子】』は、放送当初から高い注目を集めました。YOAOBIが担当したオープニングテーマ曲の「アイドル」が2023年6月10日付の米ビルボード・グローバル・チャート「Global Excl. U.S.」(Billboard Global 200から米国を除外したチャート)で首位を獲得するなど、圧倒的な人気を振りまきながら終幕を迎えました。放送終了後、即座に2期の制作が発表されたのも当然でしょう。やらない理由がありません。

 通常、アニメは放送が終了すると、すぐに次のクールの作品に話題が移り変わるものですが、『【推しの子】』は原作も興味を引く展開が続いています。TVアニメ2期もすでに発表されていることもあってか、2023年のNHK紅白歌合戦で「アイドル」が披露されるなど、話題が絶えない状態が続いています。

 その流れを受けて、さらにほぼ間違いなくTVアニメ2期への弾みを付けるため、2024年に入り、『【推しの子】』1期の全体像を振り返る「TVアニメ【推しの子】展~推しの舞台裏~」が日本各地で開催中です。

 筆者も東京会場をのぞいてみましたが、そのとき気になるポイントがありました。小学生の女の子がかなり多かったのです。

『【推しの子】』は原作が集英社「週刊ヤングジャンプ」(原作:赤坂アカ、作画:横槍メンゴ)連載のマンガであり、「ヤンジャン」の対象年齢は18歳から23歳とされています。もちろんもっと年下でも、対象年齢を遥かに超えていても、日本ではアダルト指定されていないかぎり読むのも見るのも自由です。

 そもそも子供とは、少し年上の世界に憧れるものでしょう。「星野アイ」がアイドルとして派手なライブシーンで活躍する姿を、小学生の女の子たちが見たくなる気持ちは分かります。アイが16歳で子供を産むというインモラルな展開を見せていいのかどうかは意見が分かれるかもしれませんが、かつて集英社「Cookie」で連載された『NANA』(作:矢沢あい)が際どい描写が多い作品でありながら大人気となったことから考えても、致命的な問題にはならないのでしょう。

【画像】え、再現度どう? これが実写版【推しの子】メインキャラのビジュアルです(3枚)

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