「なぜ殺した?」かわいいヒロインに油断した! 視聴注意の鬱グロアニメ
グロい描写があるアニメが好きな人も多いですが、かわいい作画とのギャップの激しさには、「さすがに困惑してしまう」というケースがあります。かわいいキャラが登場するにもかかわらず、「グロ耐性」がないと視聴困難な作品を振り返ります。
初めて「愛情」を知った登場キャラの歪んだ性格とは?

過度な殺傷シーンやグロテスクな描写が多く盛り込まれているアニメは、鑑賞する人を選びますが、とても人気のあるジャンルです。なかには、登場キャラクターの作画がかわいらしく、「そこまで過激ではないかも」と思わせながら、「グロ耐性」がないと観るのがきついほどの作品が存在します。今回は、かわいい女の子がメインキャラとして登場し、鬱展開にくわえて過激なシーンが描かれるという、視聴者に酷なアニメをみていきましょう。
●『Another』
『Another』は、2012年に綾辻行人先生の同名小説をアニメ化した、ミステリーホラー作品です。本作品は、いとも簡単に次々と人が死んでいく、残酷な作品として話題になりました。
物語は主人公の「榊原恒一(さかきばら こういち)」が、夜見山北中学校に転入するところから始まります。榊原の新たなクラスメイトはみな怯え、何かを隠している異様な雰囲気がありました。
なかでも、眼帯を付け、不思議なオーラを放つ美少女「見崎鳴」(みさき めい)は、クラスメイトから無視され、「いない者」として扱われています。そして、詳しく事情を知らない榊原が、見崎と会話してしまったことをきっかけに、クラス内で不可解な死が起こり始めます。
本作品はミステリー要素にくわえて、現実に起こりそうな死亡シーンが見どころのひとつです。例えば、傘の先端がノドに刺さったり、エレベーターのワイヤーが切れて、そのまま落下したりと、流血シーンも惜しみなく描かれています。
ネット上では「ハイペースで人が死んでいき、その死に方もただただ怖かった」「グロいのもそうだけど、ミステリーの謎に包まれたような空気にゾクっとする」といった声があがりっていました。異様な雰囲気で展開される世界観のなか、残酷な描写が多数登場するため、想像以上に恐怖を感じたようです。
ちなみに、本作の「あり得なくもない」リアルな死亡シーンの数々から、「Anotherなら死んでた」というネット用語も誕生しています。
●『ハッピーシュガーライフ』
2015年から「月刊ガンガンJOKER」(スクウェア・エニックス)にて連載された『ハッピーシュガーライフ』(作:鍵空とみやき)は、2018年にアニメ化された作品です。かわいらしい作画とのギャップのある描写や、ストーリー展開がアニメ放送当時、話題になりました。
本作は、誰も愛したこともなく、男遊びばかりしていた主人公の「松坂さとう」が、ある日出会った少女「神戸しお」とひょんなことから共同生活を始めるという物語です。しおによって「愛する」ということを知ったさとうは、ふたりの生活が邪魔されないように、日々奮闘していくのでした。
ゆるふわなイラストで、微笑ましい「百合」な物語と錯覚してしまいそうですが、さとうのしおに対する歪んだ愛情で、物語は予想だにしない展開をみせていきます。その歪みは、ふたりが生活している家にも現れています。壁に血が飛び散っている一室や、複数置いてある、何が入っているか分からない不気味な大きいゴミ袋など、不穏に感じさせる描写がありました。
原作のキャッチコピー「戦慄の純愛サイコホラー」の通り、直接的な描写は避けられていますが、残酷なシーンや暴力描写など、ショッキングな内容が盛りだくさんです。
本作を観た人からは「綺麗すぎる作画からは想像もできないくらいハードな内容だった」「キラキラなラブコメが観たかったのに、気が付いたらサイコな世界が待ち構えていた」と、「絵面にだまされた」という感想が見受けられました。しおのためなら倫理的に問題のある行動もいとわないさとうに、多くの人が恐怖を感じたようです。
※これ以降、『アカメが斬る!』の登場キャラの生死に関する描写があります。「ネタバレ」が気になる方はご注意下さい。