「おいNHKだぞ」「トラウマ級」 アニメで再現されてビックリの「ほぼアウト」な場面
過激なシーンのあるマンガがアニメ化される際には、そのシーンの再現度が話題になります。とくに、TVでの放送がある場合はファンから規制を心配されることが多く、それを覆した際には驚きの声もあがりました。今回は、そんなアニメで再現されると思わなかった、驚きの場面を紹介します。
頑張ったNHKに称賛の声
マンガの過激なシーンがアニメ化される際は、どれほど忠実に再現されるかがしばしば注目されます。とくに地上波のTV放送では規制を懸念する声が多く、予想を裏切るほど高く再現されて驚きの声が上がることもありました。今回は、アニメで再現されると思わなかった、衝撃の場面を振り返ります。
●ザックレー総統の芸術作品『進撃の巨人』
人間vs人食い巨人の戦いを描いたマンガ『進撃の巨人』には、過激な残酷描写が数多くありますが、作中でもっとも狂気を感じた場面は、「ダリス・ザックレー」が貴族を「芸術作品」にしたシーンではないでしょうか。
兵団組織のトップである総統という地位にあったザックレーは、「生涯の趣味がクーデターの準備だった」と語るほど王政を嫌悪していました。そして、クーデターに成功して王政府の貴族たちを捕らえたザックレーは、それまでのうっ憤を晴らすかのような、とんでもない拷問を披露したのです。
ザックレーの拷問は、相手を靴下と靴のみのほぼ全裸の状態で逆さまに拘束し、全ての食事を肛門から摂取させるための漏斗をパンツに取り付け、性器に入れた管を口とつなげるというもので、一度見たら忘れられない狂気に満ちていました。また、ザックレーはこれを「芸術」と呼んでおり、『進撃の巨人』で「芸術作品」といえば、誰もが思い浮かべるほどファンに浸透しています。
この衝撃的な芸術作品が披露された話は、放送局がNHKに変わったSeason3に含まれており、放送前は原作ファンから「さすがに大幅改変は免れないだろう」「芸術とはいえ仕方ない」と予想されていました。しかし、いざ始まってみると、さすがに全身を映すことはなかったものの、きちんと分かる形で原作通りの「芸術作品」が再現されたのです。
過剰なブラックユーモアも『進撃の巨人』の魅力のため、まさかのNHKでザックレー総統の狂気の「芸術作品」が放送されたことで、ファンからは「NHKよくやった」と称賛の声が上がりました。
●徐倫のきわどい発言やポーズ『ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン』
「週刊少年ジャンプ」のバトルマンガのアニメ化では、未成年の視聴者も多いためか、多くの作品が各方面に配慮した作りになっています。『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズのアニメ化では、第3部の「空条承太郎」の喫煙シーンで登場したタバコが黒塗りだったことが話題になりました。
そのため、『ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン』のアニメ化が発表された際には、物語冒頭にある「空条徐倫のマスターベーション発言」や「全裸での身体検査」などのきわどい部分が、修正されてしまうのではないかと心配されていたのです。
しかし、冒頭の「留置所の鉄格子にムラついてマスターベーションをした」と告白するシーンは、囚人たちの野次も含めてしっかり再現されており、刑務所収監の際に行われた全裸での身体検査も、下着を脱ぎ捨てるところから全裸で尻を突き出すポーズまで描かれます。
どちらのシーンも、徐倫の飾らない性格や心の強さを象徴するシーンなだけに、一切規制なく放送されたことに安堵したファンが多くいたようです。残酷描写もシリーズのなかで際立っている『ストーンオーシャン』の、衝撃的な幕開けとなりました。
●ヤモリの拷問『東京喰種トーキョーグール』
マンガ『東京喰種トーキョーグール』は、人を喰らう「喰種(グール)」の臓器を移植されて「半喰種」になった平凡な大学生「金木研(カネキ)」が主人公の物語で、2014年にアニメ化されて人気を博し、最終章である4期まで放送されました。
『東京喰種トーキョーグール』は、「喰種」が人の形をしているため、人が人を食べているように見える残酷なシーンが多い作品です。そのなかでも1期11話で描かれた、カネキが「喰種」として覚醒するきっかけになった拷問シーンは、「よくこれをアニメで再現した」と感心するほどエグいものでした。
あるとき、好戦的な喰種集団「アオギリの樹」に拉致されたカネキは、拷問が趣味の「ヤモリ」という名の喰種から拷問を受けます。ヤモリは、カネキの四肢の指を1本ずつ切断し、人肉を与えて回復させたのち、また1本ずつ切断していくことを繰り返しました。さらに、トビズムカデという日本最大級のムカデを、カネキの耳の穴に詰め込んだのです。
このおぞましい拷問を受けても、カネキはどうにか心を保っていました。しかし、そんなカネキにヤモリはさらなる拷問を加えます。恋人の男女を連れてきたヤモリは、「どっちを救いたい?」と尋ね、カネキに命の選択を強要しました。しかし、どちらも選べないと泣き叫んだカネキに激昂したヤモリは、ふたりとも殺害します。
命の選択は原作では恋人ではなく母と幼児だったため、アニメで少しマイルドになったとも言えますが、声優の迫真の演技やムカデの生々しい動き、ギチギチときしむような効果音が加わったことで、トラウマ級の衝撃を受けた視聴者も多かったようです。
(SU_BU)