ファミコンの説明書はよく読むと「後味悪い」? 謎すぎる開発陣からのメッセージ
やたらと規模がでかいゲーム大会

●『飛龍の拳II ドラゴンの翼』(カルチャーブレーン)
ビデオゲームやコンピューターゲームで人と人が向き合い、勝利を目指して競い合う「eスポーツ」は、以前よりも国内で注目度が高まっています。その先駆けと言えなくもないあるゲーム大会の情報が、1988年夏発売『飛龍の拳II ドラゴンの翼』(以下、飛龍の拳II)の説明書に明記されていました。
格闘アクションを題材にした「飛龍の拳」シリーズにおいて、とりわけ良作と評判も高いのが『飛龍の拳II』です。世界を混沌におとしいれようと企む大魔神の悪行を食い止めるべく、プレイヤーは主人公「龍飛」を操って各地を奔走します。
同作品の説明書で特に目を離せないのが、後半ページにて告知されている「異種格闘技世界選手権大会」です。6人のキャラクターから1人を選んで相手と戦う「VSトーナメント」モードを使い、『飛龍の拳II』No.1プレイヤーを決める大会のようです。イベントは地区予選からはじまり、勝ち進んだ16名のプレイヤーが後楽園ホールに集い、最強の座をかけて激突します。さらには1位に輝いたプレイヤーを「アメリカ旅行にご招待」とまで書かれています。
ゲーム大会や競技というくくりであれば、当時の時点で『スターフォース』や『スターソルジャー』などのシューティングゲームを題材としたキャラバンのほか、ゲーム雑誌などと連携したスコアアタック文化も定着していましたが、『飛龍の拳II』で企画されたこの世界大会は、文言だけでも異色なテイストをかもし出していました。
本稿でご紹介したファミコンソフトの説明書は、数あるもののなかでも一部に過ぎません。また上述の『スーパーマリオブラザーズ』を含め、人気作品の説明書はいまでも任天堂などの公式サイトで電子版を読むことができます。当時の世代の方は、自身が持っていたソフトの説明書をこの機会に振り返ってみてはいかがでしょうか。
(龍田優貴)



