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「グフ」のヒートロッドってどう収納してんだアレ? アニメキャラの「武器収納」問題

熱心なファンは整合性を求める

忠実再現がウリのアイテムではないが…まぁ、リボンですな。「鬼滅の刃 DX日輪刀~甘露寺蜜璃~」(バンダイ) (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
忠実再現がウリのアイテムではないが…まぁ、リボンですな。「鬼滅の刃 DX日輪刀~甘露寺蜜璃~」(バンダイ) (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 ガンダムユニバースが広がり深みを増していくにつれて、ファンからは「過去に描かれた演出やメカニックに対する整合性」を求める声が聞こえるようになりました。前述したような、グフのフィンガーバルカンはどこに弾倉があるのか、長くて太いヒートロッドはどうやって収納していたのか、といった素朴な疑問です。

 このような流れに応えるかのように、1996年にOVA(オリジナルビデオアニメ)としてリリースされた『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』で、「グフ・カスタム」が登場します。

 グフの初登場から17年を経て、ヒートロッドは高圧電流を流し込むワイヤーになり、フィンガーバルカンは着脱式の3連装35mmガトリング砲へ変化しました。ミリタリー的なメカニックの整合性と演出的なかっこよさを両立したデザインが提示されたのです。

 その後も『重戦機エルガイム』で矛盾のない構造の関節を追求するなど、「ガンダム」を嚆矢(こうし)として巨大ロボットにリアリティを与えようとする試みは続いています。

 しかし、巨大ロボットがリアリティ一辺倒になることはありませんでした。超銀河サイズまで巨大化するメカが活躍した『天元突破グレンラガン』など、従来のリアリティ描写にとらわれない演出や設定を持つロボットが数多く登場し、人気を博しているからです。

 現在のロボットアニメは、リアリティの追求以外にも、軸を持つ作品が作られているといえるでしょう。

●ヒートロッドと甘露寺蜜璃の日輪刀

 リアリティに欠けるのでは、というツッコミのあったグフのヒートロッド、実は最近のアニメでも似たようなロマン武器が登場します。『鬼滅の刃』の「恋柱」、「甘露寺蜜璃(かんろじ みつり)」が操る新体操のリボンのような日輪刀です。

 蜜璃の日輪刀もまた、ヒートロッドと同様に収納方法に疑問がある武器です。しかし、作者自身が長い刀身を折り曲げて鞘に収納していると図解付きで回答をしたり、アニメ本編後のおまけ「大正コソコソ噂話」で蜜璃がそれを実演するも、主人公の炭治郎たちはまったく理解できなかったりと、すっかりネタ扱いです。超自然の剣技が炸裂する『鬼滅』の作品世界では、そういう刀があっても不思議ではないと、視聴者が受け入れているからでしょう。

 結局のところ、問題は作品のリアリティラインの一貫性にあるようです。グフのヒートロッドに突っ込みがあったのは、政治や親子の問題を扱ったり、軍隊の理不尽を描いたりするリアリティのある「ガンダム」の物語に対して、一部メカニックのファンタジー度が高すぎて視聴者に違和感が生じたためでしょう。

 作品世界のリアリティと演出の整合性さえ取れていれば、突っ込み自体が野暮なものとなり無効化されます。やはりエンターテイメントは面白さこそが最重要だといえるでしょう。

(レトロ@長谷部 耕平)

【画像】ヒートロッド等を詰めた結果…こちらが「アフター」の「グフカスタム」です(7枚)

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