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「ケアラー問題」も…現在では「アウト」な描写 新『らんま1/2』はどこまで原作を再現できるか

かすみの「ケアラー問題」はどうなるのか?

著:高橋留美子『らんま1/2』第1巻(小学館)
著:高橋留美子『らんま1/2』第1巻(小学館)

 また、当時は問題とされていませんでしたが、「天道あかね」の姉である「かすみ」のポジションも、現在では難しいものがあります。

 かすみは高校を卒業後、亡き母に代わって天道家の家事を取り仕切っているキャラクターです。19歳という年齢で社会との接点をあまり持たず、家族のケアを行うために自分の時間を費やしている形です。現在、社会問題となっている「ヤングケアラー」が少し歳を取った段階である、「若者ケアラー」に該当してしまうのです。

 1980年代であれば特に問題とされませんでした。女性が高校卒業後に家事手伝いとして実家の家事を担っていれば、じかにお見合いが持ち込まれたからです。かつては近所にお見合いを世話する人がおり、「この子とこの子なら釣り合うな」と判断したら縁談を持ち込み、そのまま結婚が成立することも多かったのです。

 しかし現代では、女性の社会進出が進んでいます。男女の出会い方も変わり、そもそも結婚を選択しない方も増えている状況です。慈愛と姉性に満ちたかすみのことなので、社会に出たらいるだけで職場の空気が良くなりそうな気もしますが、ファンは誰かと交際、結婚する姿など見たくないでしょう。社会情勢に合わせてなんらかの改変が必要な部分ではありますが、原作そのままを見たいと考える人も多いはず。難しい調整になるでしょう。

 ただ、非常に楽しみなのが山口勝平さんや林原めぐみさん、日高のり子さんたちメインキャストの大半が続投となったことです。公開された動画では、林原さんは「(山口)勝平がやるならやる」と発言しており、山口さんが続投を決断し、おそらくはボイステストにも合格してくれたことが今回のキャスティングにつながったと思われます。高山みなみさんや井上喜久子さん、山寺宏一さんら、主人公クラスがずらりと並ぶ光景を、よくぞ実現してくださったというほかはありません。

 関係者の『らんま』にかける情熱は間違いなく本物です。ありとあらゆる困難をクリアしてくれることを期待して、放送を待ちたいと思います。

(早川清一朗)

【画像】え、めちゃ可愛い! こちらが『新らんま1/2』のキャラたちです(3枚)

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