「文明破壊」「対消滅」に「時間逆行」…? ヤバすぎる性能の兵器を持つ最強の「ガンダム」
超常現象のような能力を持つ最強ガンダムも……

せん滅能力でいえば『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』の終盤に、最後の敵「ブラックナイトスコードカルラ」との戦いで使用された、主人公「キラ・ヤマト」の機体「マイティストライクフリーダムガンダム」の持つ「ディスラプター」も相当な威力を持っています。
ディスラプターは、同機の額に秘匿された強力なレーザー兵器で、照射を受けた物質は原子崩壊を引き起こし、発生する核分裂反応も抑制するというとんでもない性能を持っています。作中では、ディスラプターが小型戦艦ほどの大きさを持つ相手の誘導兵器を、隠れていた巨大要塞の残骸ごと両断するシーンが描かれ、その威力が存分に発揮されていました。
この兵器は非常に強力で、通常なら使用には承認手続きが必要です。作中では承認者である「ラクス・クライン」も同乗していたため、即時承認という異例の措置が取られていました。
キラはブラックナイトスコードカルラを相手に直前まで苦戦を強いられていましたが、マイティストライクフリーダムガンダムに換装後は一転して相手を圧倒し返しており、機体の強さを実感させます。
兵器という枠にとどまらない強さでは『機動戦士ガンダムUC』の「ユニコーンガンダム」が持つ「サイコフレーム」も負けていません。
そもそも「サイコフレーム」とは、パイロットだけではなく、周囲の人や敵の精神を感応波として受信し、フィードバックしてパイロットの反応速度を向上させる特殊な部材です。その機能は、ときおり未知な現象を引き起こし、『逆襲のシャア』の終盤では「アムロ・レイ」が乗る「νガンダム」が、地球上へ落下しようとする宇宙要塞「アクシズ」を押し返すなかで、全人類に「人の心の光を見せる現象」も引き起こしました。
このような驚異的な力を持つサイコフレームが全身に組み込まれたユニコーンガンダムは、ときにオカルトめいた力を発揮します。その具体例が、宇宙船「メガラニカ」に向けて発射されたコロニーレーザーを、2号機「バンシィ」とともに弾き飛ばした出来事です。レーザーを防ぐ際の衝撃で、ユニコーンガンダムは緑色の結晶体が露出する姿になり、時間を巻き戻すように損傷を回復するシーンが描かれました。
さらに、『機動戦士ガンダムNT』に登場する3号機「フェネクス」は、人間が操作していないにもかかわらず、常識では考えられない反応速度で自律稼働する姿が描かれ、その性能の不思議さをさらに強調しています。
どの最強クラスのガンダムも、驚異的な性能を秘めており、その力の使いかた次第では世界を変えることすらできそうです。「ガンダム」シリーズはフィクションですが、どんな便利な道具も使い手の心がけ次第で善にも悪にもなるという点では、現実社会にも通じる教訓があるかもしれません。
(LUIS FIELD)