五老星に条件とかあんの? 『ワンピ』イム様「激オコ」展開で色んな考察白熱
『ONE PIECE』の絶対的強者であった五老星のひとりが、「エッグヘッド編」を終えてついに失脚の日を迎えました。しかし、むしろ序章とでも言わんばかりの予想外な事態へと発展し、読者の間で考察が白熱しています。
五老星は今後さらに厄介な存在になる?
現在『ONE PIECE』最大の敵と思われるのは、世界政府の影のトップである「イム様」です。これまで絶対的な存在として描かれてきましたが、「エッグヘッド編」を経て追い詰められ始めたらしく、これまでにないほどの激昂を見せています。
※この記事では『ONE PIECE』最新話の内容に触れています。ネタバレにご注意ください。
「エッグヘッド編」を政府の視点で振り返ると、全世界に配信された「ベガパンク」のさまざまな告発はほぼ止められず、「麦わらの一味」も逃がしてしまうなど、大失態の末に幕を閉じました。それがイム様の逆鱗に触れ、粛清として「五老星」のひとりである「ジェイガルシア・サターン聖」が処分されてしまいます。イム様の何らかの力で、彼は骨だけの姿になってしまいました。
そして、サターン聖が抜けた代わりに、天竜人「フィガーランド・ガーリング聖」が五老星に加わりました。これにより五老星はメンバーの入れ替えがあることが明確になり、加入の条件やイム様の能力との関係についての考察が白熱しています。
ガーリング聖は元「神の騎士団」最高司令官でした。五老星に加入するには世界貴族であるほかに、「聖地マリージョア」を守る騎士団のトップに上り詰めるほどの個人の強さや、地位も必要なのかもしれません。五老星全員が、元神の騎士団だった可能性もありそうです。
同じように過去にもメンバー入れ替えがあったのだとすれば、「シェパード・十・ピーター聖」がひとりだけ金髪で、老人というより中年の若い出で立ちであるのも、加入時期が違うからと考えられます。他4人が変身した姿は日本や中国由来の怪物だったのに対し、ピーター聖はひとりだけカタカナの西洋の怪物「サンドワーム」でした。それもまた、加入時期の違いによるものなのかもしれません。
また、これまで五老星の怪物化は、イム様の能力ではないかと一部ファンの間で考察されていました。たとえばイム様が、不老不死と怪物化を付与する能力の持ち主だとしたら、サターン聖が骸骨と化したのは、イム様が能力を解いたからと推測できます。力を奪われ、本来だったらはるか昔になっていたはずの死骸の姿になった、ということでしょう。
サターン聖から解除された「牛鬼」の力はガーリング聖に付与されるのか、または新たな怪物の力が生み出されるのか、そもそももともと強いと思われるガーリング聖はイム様にとって能力付与の対象であるのかにも注目したいところです。
そしてイム様によると、粛清の最たる原因は、世界政府発足前の「空白の100年」に実在した謎の人物「ジョイボーイ」と同じ力を持つという、主人公「モンキー・D・ルフィ」を逃がしたことでした。サターン聖は「あそこまで掴みところのない力だとは…」と釈明しているため、彼はジョイボーイについてそこまで詳しいわけではなかったようです。もしかするとイム様とは違い、「五老星」の面々は世界政府が樹立した800年前から生きているわけではないのかもしれません。
今思えば、「ワノ国編」でルフィがジョイボーイと同じだという「太陽神ニカ」の力を覚醒させた際も、五老星たちは「パンゲア城」内でかつて直接ニカの力を見たとは思えないような会話をしていました。その正体が「ヒトヒトの実 幻獣種 モデル『ニカ』」である「ゴムゴムの実」に関しても、「いつの時代も『世界政府』が回収を試みて来た」と他人事のように言い、また「(ニカの力は)世界で最も…ふざけた能力だと聞いている」と、直接的には知らないと思われる発言しています。
もしかすると、「五老星」が結成されたのは、イム様がジョイボーイに接触した後の話だったのかもしれません。「五老星」が歴代の「神の騎士団」トップで構成されていたとしたら、ジョイボーイと面識がないことも納得です。
いろんな考察も盛り上がっていますが、ネット上ではそのほか傲慢な態度で猛威をふるっていたサターン聖の失脚を喜ぶ声も出ていました。しかしガーリング聖の加入によって、「五老星」ひいては「世界政府」の勢力が大きく変化することは間違いありません。今後「麦わらの一味」にはどんな困難が待ち受けているのか、波乱はまだまだ続きそうです。
(ハララ書房)