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『ガンダム』の「ララァ・スン」って結局何者だったの? 小説版の「秘められた過去」

お子様にはさらに難しい『密会』のララァ

いずれの小説版もアニメより生々しい。『密会 アムロとララァ』著:富野由悠季/イラスト:NOCCHI (KADOKAWA)
いずれの小説版もアニメより生々しい。『密会 アムロとララァ』著:富野由悠季/イラスト:NOCCHI (KADOKAWA)

 アニメでララァが初登場したのは、物語が終盤を迎える頃です。宇宙コロニー「サイド6」にて休暇をとっていたアムロが、とっさに雨宿りのために入った湖畔のコテージで彼女と出会いました。その後、車が脱輪したアムロを、同じく車で通りがかったシャアとララァが助けています。

『密会』でも同様の邂逅(かいこう)を果たすものの、アムロはコロニーを出発するまでの間にララァと再会し、道中で助けられたお礼をしています。お互いに敵という立場をわきまえつつ、それでもアムロは人間性の面でララァに好意を抱いていました。

 過去ではなく現在と将来を見つめる純粋さや、戦っている相手を傷つけることに心を痛める優しさを持つアムロに対し、ララアの印象もまた悪くないものです。最大の問題はララァがすでにシャアへ想いを寄せてしまっていたことで、アムロはララァが言うとおり「あなたが来るのが、遅過ぎた」のかもしれません。

『密会』でのララァは、シャアに対し幸せや愛情を感じつつも、過去の「恋人」と同じように、彼が喜ぶ反応を選ぼうとする素振りを見せます。ララァの人間性を見ながらも、彼女へ男性としての衝動を感じていたアムロに対しても同様です。

 映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』で、アムロと言い争った末にシャアは「ララァ・スンは私の母になってくれるかもしれなかった女性だ」と言い放っています。もしかしたらそれも、「すべてを受け入れる」生き方しか知らなかったララァが、シャアに対してもそのように接してきた結果なのかもしれません。

(LUIS FIELD)

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