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『ダンダダン』主人公は『ウルトラマン』だった? 監督が語った2作品の関係性

現在放送中のTVアニメ『ダンダダン』では、アニメの振り返りやスタッフのこだわりが語られるポッドキャスト「ダンダ談話室」が配信されています。なかでも、山代風我監督の熱いメッセージが語られるコーナーは、ファンの話題になっています。

山代監督の作品への情熱がアツイ!

オカルンの変顔。画像はTVアニメ『ダンダダン』場面カット (C)龍幸伸/集英社・ダンダダン製作委員会
オカルンの変顔。画像はTVアニメ『ダンダダン』場面カット (C)龍幸伸/集英社・ダンダダン製作委員会

 2024年10月より毎週木曜日深夜24時26分よりMBS/TBS系28局「スーパーアニメイズムTURBO」枠にて放送中の『ダンダダン』は、オカルト好きの「高倉健(オカルン/CV:花江夏樹)」と、妖怪を信じる「綾瀬桃(モモ/CV:若山詩音)」が宇宙人や妖怪たちと戦う物語です。

「2024年秋アニメの覇権」との呼び声も高い『ダンダダン』は、毎週金曜日にSpotifyやYouTubeでポッドキャスト「ダンダ談話室」が配信されています。この番組では、キャラクター設定や山代風我監督の熱いメッセージなど、ファンにとってたまらない裏話が語られます。そして、そのなかには驚きの内容も放送されていました。

 例えば、2回目のポッドキャスト「ダンダ談話室#2」では、妖怪や宇宙人ごとのテーマカラーについて語られました。

 山代監督によれば、「ターボババア(CV:田中真弓)」は赤、「セルポ星人(CV:中井和哉)」は青、「フラットウッズモンスター(CV:大友龍三郎)」は黒といったテーマカラーが設定されているそうです。これにより妖怪や宇宙人が登場して場を支配するときには、設定したテーマカラーで一面が染まります。急に色を変えることで非日常に迷い込んだことを表現しているのです。

 確かに第4話の、オカルンとモモが、ターボババアをモモの祖母で霊媒師の「星子(CV:水樹奈々)」がいる神越市へ連れ出し撃退するシーンでは、ターボババアがいる赤い空間が通常の色をした神越市へ突入することで、撃退されたことが視覚的に表現されていました。

 また、ターボババアのテーマカラーが赤であることは、『ウルトラマン』が関係しています。山代監督は、「ダンダ談話室#2」で、ウルトラ怪獣に似た宇宙人や妖怪と戦うオカルンには、「ウルトラマンであってほしいと思っていた」と明かしていました。そのため、オカルンの変身後の色と、力の源であるターボババアのテーマカラーを同じ赤色に設定したそうです。

 さらに、山代監督の『ウルトラマン』へのこだわりは続きます。オカルンがフラットウッズモンスターと戦って変身した際には、画面が白黒になりました。これは、初代『ウルトラマン』が放送された昭和41年当時、多くの人が白黒テレビで視聴していたことに合わせた演出です。オカルンが変身するときの音をよく聞いてみると、『ウルトラマン』が変身するときの音に似ています。

 ほかにも、オープニングが初代『ウルトラマン』のオープニングと同様に、妖怪や宇宙人の影絵が流れるため、オマージュしているのではと話題になりました。なかでも、モモの影絵では耳飾りがウルトラマンの目を再現するような演出がされ、「秀逸」「さりげなさがかっこいい」と好評です。

 山代監督がここまで『ウルトラマン』をオマージュしている背景には、原作者の龍幸伸先生の特撮愛が関係しています。龍先生は『ウルトラQ』や『ウルトラマン』に登場する宇宙人や怪獣のデザインを担当した、成田亨さんに影響を受けたと過去のインタビューで語っていました。もともと特撮に詳しくなかった山代監督ですが、本作の制作にあたって勉強したそうです。

 このように「ダンダ談話室」では、本作の裏話が次々と明かされ、演出の緻密さやこだわりに驚かされます。目からウロコの談話を聞いてからアニメを観返してみると、また違った楽しみ方ができるでしょう。

(LUIS FIELD)

【画像】見た目も若干似てる…かも? 『ダンダダン』オカルンと「ウルトラマン」を見比べる(5枚)

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