ガンプラ値上げでも、関心事は「買いやすいかどうか」 今後の「需要増」が侮れないワケ
世界規模の需要は読みづらい?
もちろん、メーカーも長く続く販売機会の喪失を黙って見ているわけではありません。2025年1月にはBANDAI SPIRITSの新工場が竣工予定で、夏には稼働を開始する見込みです。26年の本格稼働時には24年度との比較で約35%の増産が見込まれており、入手しやすくなる可能性は高まるでしょう。
ただし大きな問題点があります。それは現在「日本のアニメは世界中で人気がある」という点です。ガンダム作品も例外ではありません。ガンダム作品がネット配信されている地域は全世界に広がっており、世界中にどれだけのガンプラ需要があり、どう変化しているのかが見えづらくなっています。
多くの国で人気がある「ガンダム」シリーズですが、特に中国では「機動戦士ガンダムSEED』シリーズが高い人気を誇っており、劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』が日本で公開された際にはまだ中国国内での上映が行われていないにも関わらず大きな盛り上がりを見せました。しかし結果として転売屋の活性化を招いており、多くのガンプラが海を渡ったとみられています。
日本国内のガンプラ需要だけを考えていれば良かった時代は、すでに終わっています。円安によって海外の人にとってガンプラは以前より安価に感じられる商品となり、多少の値上げは今後に影響を及ぼさないと思われます。国内外のファンがガンプラを気軽に買えるような状況を作り出さなければ、転売をめぐる状況の改善は難しいと思われますが、転売行為そのものについては絶対的な手段はいまのところ存在しません。かつてのように多種多様なガンプラがお店の棚を埋め尽くす光景を見るのは、当分は難しいかもしれません。
(早川清一朗)




