ガンプラ値上げでも、関心事は「買いやすいかどうか」 今後の「需要増」が侮れないワケ
『機動戦士ガンダム』のプラモデル、通称「ガンプラ」の値上げが発表されました。仕様変更を伴わない値上げは、ガンプラが発売されてから初めての出来事ですが、値上げを嘆くよりもむしろ「今までよくこの値段で出してくれた」「そもそも手に入らない」という意見が散見されます。新たなガンプラ工場も間もなく稼働を開始しますが、今後ガンプラは手に入りやすくなるのでしょうか?
40年以上「お値段据え置き」だった(仕様変更以外では)
『機動戦士ガンダム』のプラモデル、通称「ガンプラ」の値上げが発表されました。仕様変更を伴わない根本的な値上げは、「ガンプラ」の登場以来初めての出来事ですが、値上げを嘆くよりもむしろ「今までよくこの値段で出してくれた」「そもそも手に入らない」という意見があがっています。新たなガンプラ工場も間もなく稼働を開始することがアナウンスされており、ファンの関心は「買いやすくなるのかどうか」にあるようです。
今回の値上げは、2024年11月13日、バンダイナムコグループのBANDAI SPIRITS(バンダイスピリッツ)から、2025年4月から6月にかけて再販品を含む71品目の「ガンプラ」を値上げすると発表されたものです。原因は「原材料や包装材料の高騰」で、今後再販する品目も順次値上げの対象になるとのこと。さまざまなモノの値段が上がるなか、仕様変更以外では「お値段据え置き」としていたのは、関係者の不断の努力あってのことでしょう。
しかしながら、ガンプラの入手は難しい状況は現在も続いています。理由は言うまでもなく「転売」です。「転売屋」の多くがポケモンカードに目を向けていた時期は入手が比較的容易でしたが、ポケモンカードが潤沢に供給されて価格が下落したことにより、ガンプラが再び転売のターゲットになりました。カードは印刷物のため、比較的早く増産が可能ですが、ガンプラは工業製品であり、プラスチックを金型で成形して製造されます。カードとガンプラでは、供給スピードに差がついてしまうでしょう。
ガンプラの値上げが発表された際、SNSでは数十年も価格を維持していたことを賞賛する声とあわせて、「そもそも手に入らない」という意見が多く見られました。現実問題、大量に供給される一部のモデル以外では、入手にはかなりの努力と運が必要となっています。