カセットテープでゲームしてたプレイヤーすら投げ出したロード酷過ぎなファミコンゲー
えっ、カセットテープでゲームって…?

そのロード時間の長さは、現在の基準からいえば想像を絶するものでしょう。前述の男性は1985年に発売された、手打ちでコマンドを入力するタイプのアドベンチャーゲーム『カムイの剣』(コンプティーク)の、FM-7用カセットテープ版をプレイしたといい、「あちこち移動する必要があるのに、移動するたびにロードが発生して、そのたびに数分待たされました」とのことです。
そこまで待たされるとなると、果たしてゲームとして楽しいものだったのでしょうか。
「『カムイの剣』はアクションの爽快感を求めるゲームではありません。加えて、85年はファミコン版『ポートピア連続殺人事件』が発売された年で、アドベンチャーゲームというものに初めてふれ、面白さを覚え、このジャンルのゲームに飢えていたというのもあって、だから『カムイの剣』はプレイできたのではないかと思います」(50代男性)
もうひとつの理由として、「そうして待たされるのが当たり前の時代だったから」ともいいます。
「85年時点ではすでにパソコン用のフロッピーディスクも出回り始めていて、テープメディアの終末期くらいだったように思いますが(『カムイの剣』もフロッピーディスク版が発売されています)、パソコン用ディスクドライブはとても高額で、到底、親におねだりできるものではありませんでした。よって、パソコンでゲームをするのに『テープより速いローディング』というものを知らないわけですから、待たされて当たり前というわけです。そして『ファミコンにはないゲーム』を求めプレイしていたわけですから、そういうものとして受け入れていたように思います」(50代男性)
当時は日進月歩で技術が進んでいた時代でもあり、ファミリーコンピュータ ディスクシステム用ゲーム『レリクス暗黒要塞』の発売は『カムイの剣』の2年後、1987年です。すでにパソコンでもフロッピーディスクが主流となりつつあり、さらにその数年後にはCD-ROMの時代が訪れます。
(マグミクス編集部)

