主人公の下半身←だらしなすぎ! 昼ドラ以上の愛憎劇を繰り広げたドロッドロなアニメ
恋愛アニメといえば青春と純愛をテーマにしたものが多いですが、なかには、節操がない主人公が数々の女性に手を出していく作品もあります。愛憎が渦巻くドロドロとした人間関係が描かれており、視聴者に大きなインパクトを与えました。
女性関係に節操がなさすぎる

恋愛アニメといえば青春と純愛をテーマにしたものをイメージする人も多いでしょう。しかし、かつては愛憎がドロドロと渦巻く、まるで「昼ドラ」のようなハードな作品もありました。
例えば、主人公の節操のなさがいまだに取り上げられることも多い『School Days』(2007年)は、ドロドロ系の代表格といえるでしょう。主人公「伊藤誠」はヒロイン「桂言葉」に恋し、誠とクラスメイトの「西園寺世界」の協力を受けて結ばれます。しかし、次第に誠と言葉の気持ちはすれ違っていき、誠は親身になってくれた世界に気が移ります。さらに誠は世界も含め、クラスメイトの女子たちと肉体関係を持つようになるのです。
最終回では妊娠を告白した世界に反論した誠が彼女によって殺され、また世界も言葉の振るった刃で最期を遂げます。放送前日に起きた殺人事件で地上波の放送が中止され、一部の放送局で代替番組として流されたフェリーが遊覧する映像も語り草になっています。
不貞行為を働く主人公といえば、2009年放送の『WHITE ALBUM』も負けていません。舞台となるのは、携帯電話どころかポケベルすらも普及していない1986年の日本です。
主人公「藤井冬弥」はアイドル「森川由綺」と恋人関係ですが、彼女が多忙のためになかなか時間が取れません。それもあってか冬弥は、もうひとりのヒロイン「緒方理奈」だけでなく由綺のマネージャーや大学の先輩とも関係を持ちます。不貞を働いたにもかかわらず、心のなかの言い訳で浮気を正当化し、冬弥は悪びれる様子がありませんでした。
また、2003年から放送が始まった『君が望む永遠』も男女の愛憎が渦巻く作品です。主人公の高校生「鳴海孝之」は、同じ高校の「涼宮遙」から告白を受けて恋人関係となるも、遙は交通事故に遭い昏睡状態になってしまいます。
そのまま3年が経過した後、遙は記憶を失った状態で目を覚ましますが、昏睡状態のうちに孝之は親友の「速瀬水月」と付き合い始めていました。少しずつ自らの置かれた状況を不自然に感じていく遙と、彼女の扱いに葛藤する孝之や水月の複雑な感情が物語の軸となっています。
簡単に割り切れない境遇もあって、孝之に対して「心情が理解できるからこそ、崩れていく状況を見ていてつらい」「伊藤誠よりマシだけど、善人に描かれるのは納得いかない」などとさまざまな感情の声が見られます。
(LUIS FIELD)