『Zガンダム』前作主人公なのに軟禁? アムロ・レイの悲惨すぎる扱いに「困惑」したファンたち
アニメ『機動戦士Zガンダム』第14話「アムロ再び」での、前作主人公アムロ・レイの登場は多くのファンに衝撃を与えました。地球連邦軍に軟禁されていた元英雄が、まさかの輸送機で敵MSに体当たりする離れ業で復活。放送当時を振り返ります。
「アムロ出た?」「まだー」

『機動戦士Zガンダム』第14話「アムロ再び」では、ガンダムファン待望のアムロ・レイが登場し、シャアと再会する姿が描かれました。オープニングに登場していたため、いずれ出てくることは分かっていましたが、放送当初はどのように再登場するのかは明かされておらず、ファンをやきもきさせていました。当時を振り返ります。
「新しいガンダムが始まる」というニュースは、『機動戦士ガンダム』を聖典のごとく崇(あが)める青少年たちの間に、衝撃とともに広まった記憶があります。「ガンダム」は本放送こそ1979年でしたが、1980年代半ばまでは繰り返し再放送されており、当時の青少年たちの心には「ガンダム」が刻み込まれていたからです。
新たな「ガンダム」はどんな作品なのか。そこにも興味がありましたが、やはり気になったのは、アムロ・レイが出てくるのかどうかでした。当時の青少年にとってアムロは最強の代名詞であり、信仰にも近い憧れがあったのです。
『Z』の放送が開始され、オープニングにアムロをはじめとするホワイトベース隊のメンバーの姿が映し出されたときは、「本当にアムロが出てくるんだ!」という喜びとともに、扱いの小ささから「主人公じゃないんだな」とすぐに気付くこととなりました。
しかし『Z』を見ていても、シャア・アズナブルがなぜかクワトロ・バジーナと名乗って堂々と登場しているのに対し、アムロはなかなか出てこなかったのです。
筆者の周りでは「アムロが出てきたら見る」という友達もおり、『Z』が放送された翌週の月曜日、学校で「アムロ出た?」「まだー」という会話をした記憶があります。そのくらい、アムロの存在は大きかったといえるでしょう。