公式サイトで「キャラクター削除」!? 終盤で衝撃展開を迎えた「観て良かった」春アニメ3選
アニメを観ていてうれしい瞬間はいろいろあるでしょう。すごい作画、感動的な物語、意外なオリジナル展開……そんななか、この春は衝撃的な展開で沸かせてくれる作品がいくつかありました。
配信でも間に合う、驚き必至な春アニメ

空前の充実クールといった感のある春アニメも次々に最終回を迎えています。この時期になると物語もクライマックスを迎え、毎日のように盛り上がりっぱなしの人も多いでしょう。今回はそんな春アニメの終盤に、衝撃的な展開を迎えた春アニメを3作品紹介します。
●『前橋ウィッチーズ』
『前橋ウィッチーズ』は今春のダークホースアニメとして『アポカリプスホテル』と並んで話題となったオリジナルアニメです。前橋の女子高生5人が「前橋ウィッチーズ」として魔法の花屋に訪ねてくる客、そして自身の悩みを解決しながら魔女を目指す本作ですが、第10話のラストで彼女たちは魔女修行に失敗し、魔女見習いとして過ごした日々の記憶を失います。
すると第10話のエンディングでは歌声がなくなり、さらに放送後に公式サイトから「前橋ウィッチーズ」の面々に関する要素が消されるなどして、その存在が消えたことが強調されました。
物語の展開に合わせて公式サイトも巻き込んだ演出をしたアニメというと『恋愛フロップス』や『ハンドシェイカー』などを思い出す人も多いでしょうが、『前橋ウィッチーズ』人気が加熱しきったタイミングでこの手札が切られたことは春アニメの大きなトピックのひとつです。
●『黒執事 -緑の魔女編-』
TVアニメとしては第5期となる『黒執事』の最新作も、終盤のみならず驚きに満ちていました。今回は人狼が存在するというドイツの村を舞台に、「緑の魔女」と呼ばれ崇拝される少女「ジークリンデ・サリヴァン(CV:釘宮理恵)」を巡る物語が展開します。しかし、なんとその村の住人は全員ドイツ軍人であり、彼女の力を利用して毒ガス兵器「サリン」を作っていた事実が中盤で明かされます。
さらに終盤ではサリヴァンの執事として彼女を監視していたドイツ軍人の「ヴォルフラム・ゲルツァー(CV:小林親弘)」による「泣ける」裏切りもあり、尻上がりに面白くなっていった非常に満足度の高いシリーズでした。
●『未ル わたしのみらい』
全5話でおよそ2か月前に完結したこともあり、やや旧聞ですが、「春アニメの終盤」という括りなら本作の第4話にあたる「Episode 630」も触れざるを得ません。
そもそも「ヤンマーが製作・プロデュースするロボットアニメ」という成り立ち自体が不思議な本作、共通点は「MIRU」というロボットが登場するくらいしかない、オムニバス形式のため大変に視聴しやすいです。
そのなかで第4話は「お前が『MIRU』なの!?」「そんなバタフライエフェクトある!?」「すごい映像!」「そんなオチなんだ……」と画面の前でツッコミ止まらない、衝撃展開だらけのエピソードでした。言語化には限界があるため、未見の方はぜひ一度「観る」ことをおすすめします。
(はるのおと)