「続編で観られるのアツすぎる」　実写『キングダム』本格的活躍は「これから」だったキャラ

次は合従軍？

　春秋戦国戦国時代の中国を舞台に、天下の大将軍を目指す主人公の物語を描いた『キングダム』（作：原泰久）の実写版シリーズの続編が、2026年夏に公開されることが発表されました。「最終章」と銘打たれていた4作目『キングダム 大将軍の帰還』の続きが観られることに、ファンからは歓喜の声があがっています。

※この記事では『キングダム　大将軍の帰還』および、実写化されていない範囲の原作マンガのネタバレに触れています。

　5作目となる映画で、原作のどのエピソードを描くのかはまだ明かされていませんが、解禁されたスーパーティザービジュアルの主人公「信（演：山崎賢人）」が甲冑を身に着けているため、劇中で信が千人将に出世するものと思われます。SNSでは、原作マンガ17巻から24巻の「山陽編」を飛ばして、25巻から34巻で描かれた、秦国以外の中華6国が連合を組んで攻め入ってくる「合従軍編」を映像化するのではないかという予想も飛び交っていました。

　また、4作目まではかなりの豪華キャストが起用されながら「まだ一番の見せ場が描かれていない」キャラもいたため、「あのキャラのあのシーンが観られるのうれしい」とファンの喜びの声も多数出ています。特に「合従軍編」以降での活躍が期待されるキャラを振り返りましょう。

　たとえば、3作目『運命の炎』から登場した山田裕貴さん演じる趙国の武将「万極」は、その再現度の高さに原作ファンから絶賛の声が上がりました。昔から『キングダム』を愛読していたという山田さんは、万極のバキバキに開いた目や彼の震えて途切れるような独特の話し方まで、実写で不自然にならないよう工夫しつつ見事に表現しています。

「目がイってるところや陰鬱な雰囲気が原作そのまま」「万極、山田裕貴だったの？　全然雰囲気が違って分からなかった」と称賛の声が相次いだ実写版の万極ですが、4作目では序盤で「飛信隊」を追い詰めた後は、あまり活躍の場がありませんでした。

　恐ろしく悲しい過去を抱える万極が敵として再度立ちはだかるのは「合従軍編」で、信との直接対決は原作でも名場面として人気を博しています。SNSでは「売れっ子の山田裕貴をこの役に起用したのは、やっぱ合従軍までやるつもりだからだよね」「実写の合従軍で山崎賢人vs山田裕貴が見たい」といった期待の意見が、多く見られます。

　そのほか、長年大将軍「王騎（演：大沢たかお）」に仕えていた武将「謄（演：要潤）」は、4作目にしてようやくその恐るべき力を発揮しました。原作ファンにはおなじみの「ファルファル」と音が鳴る驚異的な剣さばきも音響込みでしっかり再現されていましたが、これは序の口で、「合従軍編」での楚の将軍「臨武君」との戦いなど、数々の名場面が控えています。

　また、1作目から登場した長澤まさみさん演じる山の民の女王「楊端和」は、日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞するほどのハマり役でしたが、3作目、4作目ではそれほど出番がありませんでした。今後の最大の見せ場としては、こちらもやはり「合従軍編」の終盤で、絶体絶命の秦軍を助けに来るシーンがあげられるでしょう。

「楊端和が助けに来るかっこいいシーンを実写で観られたら泣く」「『血祭りだ！』のセリフを長澤さんで観たい！」と、期待する声が数多く出ています。

　また、2作目『キングダム2 遥かなる大地へ』で圧巻の戦いを見せた本能型の将軍「ヒョウ公（演：豊川悦司）」や、呂不韋陣営にいる豪腕の将軍「蒙武（演：平山祐介）」、軍略でも武力でも圧倒的な実力を持つ「昌平君（演：玉木宏）」のほか、敵でも4作目で信たちが戦った「趙国三大天」の武神「ホウ煖（演：吉川晃司）」や軍師「李牧（小栗旬）」にも、まださまざまな活躍シーンが残されている状態です。

　一部の予想通り5作目からいきなり「合従軍編」が描かれるとしても、長大なエピソードをすべて描くためには2部作、もしくは3部作にする必要があると思われます。上記のキャラたちの激闘、活躍はいつ頃観られるのでしょうか。

※山崎賢人さんの「崎」は正式には「たつさき」

※一部のキャラクター名の漢字の表記はカタカナにしています