『ドラゴンボール』放送時間に海外ドラマが… 昭和アニメの仰天ハプニング3選
昭和の時代に放送されたアニメのなかには、今では考えられないような珍事件が発生したこともあります。例えば、すでに放送した話を次週にも放送してしまう「二重放送」や、放送開始時刻とともに予定にない海外ドラマを流してしまうといったアクシデントが起こったのです。
令和では考えられない数々の放送事故

これまでの日本におけるアニメ史を振り返ると、特に昭和の時代では考えられないような珍事件がいくつも起こりました。例えば、1988年から放送が始まったアニメ『鎧伝サムライトルーパー』の場合、スタッフのミスにより、1度放送した話を次週にも放送してしまう「二重放送」をしてしまった過去があります。こういった放送中に起こった思いもよらぬアクシデントは、他の昭和アニメにも存在するのです。
1975年から1994年まで放送された『まんが日本昔ばなし』(TBS系)は『花さかじいさん』や『一寸法師』といった昔ばなしをアニメ化した作品で、同作も放送中にアクシデントが起こりました。1985年6月に放送された『エビとカラス』では話の途中で急にアニメーションや音声がストップし、そのままの状態が数分も続くという事態が発生しました。
『エビとカラス』の事件はそれだけではありません。映像が止まってしまったことに加えて、日本テレビなど13局で放送中の『ルパン3世』に約9秒間、『エビとカラス』の映像が割り込み放送される大混線事件も発生したのです。
トラブル発生の原因は、大阪地方の集中豪雨による回線トラブルといわれています。ネット上でも「当時『ルパン』を見ていたが、確かに『日本昔ばなし』の音声が数秒聞こえた記憶がある」といった声もあがっていました。
ほかには、1982年から1983年まで放送されたロボットアニメ『戦闘メカ ザブングル』(テレビ朝日系)でも珍事件が発生しています。第27話には美しいパイロット「トロン・ミラン」が登場する予定でしたが、当時、高校野球の中継が延長されたことで、関西地区において27話が放送されませんでした。改めて27話を放送する処置も取られなかったのです。そのため関西地区の人にとってトロン・ミランは「幻の女性」になりました。
その後、1983年に劇場公開された総集編映画『ザブングルグラフィティ』にトロン・ミランが登場したときには、公式が「幻のトロン・ミラン(関西地区で…)」というテロップで、幻の27話について触れました。
そして、いまだに語り草となっている放送事故といえば、1986年から1989年まで放送されたアニメ『ドラゴンボール』(フジテレビ系)も外せないでしょう。1987年に放送された第79話「金角・銀角の人食いひょうたん」では放送開始時刻になった瞬間、海外ドラマ『スパイ大作戦』のオープニング映像が流れてしまったのです。
スタッフがミスに気付いたのか、すぐに放送を中断して1分以上も待機画面になったのちに『ドラゴンボール』のオープニングが流れます。大幅に遅れを取ってしまったので、オープニング映像は途中でカットされ、さらに「番組のはじめに、お見苦しいところがありましたことをお詫び致します」というテロップも表示されたのでした。
このように、昭和のアニメ放送史には、現代では考えられないようなハプニングが数多く存在します。しかし、それらの珍事件もまた、当時のアニメ文化を彩るユニークなエピソードとして、今もなお語り継がれているのです。
(LUIS FIELD)
