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1980年代、男子も「花とゆめ」に夢中だった? こっそり読んでハマった作品とは

男性を「花とゆめ」の沼に引きずり込んだ「看板作家」とは

 『スケバン刑事』は、和田慎二先生の代表作のひとつ。画像は『新装版 スケバン刑事』第1巻(秋田書店)
『スケバン刑事』は、和田慎二先生の代表作のひとつ。画像は『新装版 スケバン刑事』第1巻(秋田書店)

 「花とゆめ」で男性を虜(とりこ)にしたマンガといえば、やはり『スケバン刑事』や『ピグマリオ』といった作品群でしょうか。そして、それらの作品を執筆した和田慎二先生が思い浮かびます。両作品とも後に映像化されてTV放送されました。

 もちろん他にも『超少女明日香』や『怪盗アマリリス』といった作品を思い出す人も少なくないでしょう。これらの作品の魅力をひとことで言うと、やはり少女マンガらしからぬ骨太なストーリー展開でしょうか。極端なことをいえば、少女マンガ雑誌に掲載された一般向けのマンガだといえるかもしれません。

 この和田先生のマンガが読めることが、男性読者が「花とゆめ」に引き付けられた大きな要因でした。多くの男性読者にとって、本来なら「男子禁制」といわれそうな少女マンガの世界に足を踏み入れることになったきっかけだったと思います。

 筆者が「花とゆめ」を読み始めたのも、『スケバン刑事』がきっかけでした。経緯は記憶にありませんが、読み始めたら面白くてコミックスだけで満足できずに、「花とゆめ」本誌を手に取ったという流れだったと思います。

 この『スケバン刑事』には隠れファンも多く、それゆえ1985年に実写ドラマ化という、少女マンガ原作らしからぬ形で映像化され、一般的に広く知られることになりました。ひょっとしたら若い方には『スケバン刑事』が元は少女マンガだったことを知らない人もいるかもしれません。

 さらに個人的には、和田先生と並んで男性読者を引き付けた作品として、柴田昌弘先生の『紅い牙』シリーズの『ブルーソネット』の存在が印象的でした。この作品も少女マンガらしからぬ展開が多い作品で、その魅力ある物語は多くの読者を引き付けます。

 ちなみに、この『紅い牙』の主人公である「小松崎蘭」と、和田先生の『超少女明日香』の主人公「砂姫明日香」が共演するマンガ『貘』が「別冊花とゆめ」に掲載されたことがありました。もちろん、この作品は合作で柴田先生と和田先生が執筆しています。

 こういった幅広い層にも興味をひくような作品が多かったことが、「花とゆめ」に男性が引き寄せられた要因かもしれません。当時、これを窓口にさらなる少女マンガの深みにはまった男性も多いことと思います。

(加々美利治)

【画像】「えっ、懐かしい」「当時感激した」これが和田慎二先生と柴田昌弘先生の伝説的「合作」です(5枚)

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