最初に撮られた『ウルトラマン』エピソードは「第1話」ではない? 放送順も台本番号もバラバラな制作現場の謎
日本を代表する特撮ヒーロー『ウルトラマン』。TV特撮最初期に制作されながらも、今でも子供たちに人気が高いのはなぜでしょう。そこには黎明期ならではの苦労がありました。そして、皆が知る「第1話」は、実は最初に撮られたエピソードではありませんでした。
『ウルトラマン』を「別の視点」で視聴する簡単な方法が?

2026年7月17日に60周年を迎えた特撮ヒーロー番組『ウルトラマン』は、現在でも多くの人を楽しませるクオリティを持った作品ですが、その制作には多くの苦労がありました。
いくつもの理由がありますが、やはり「特撮」というジャンルをTV番組にするということが、当時の制作現場には難しいことだったのかもしれません。しかし、ここを妥協しなかったことが、『ウルトラマン』を現在でも鑑賞に堪えうる作品に高めています。
円谷英二さんの「16mmのクオリティでは特撮はできない」という主張も『ウルトラマン』を名作にした要因のひとつでした。前作にあたる『ウルトラQ』は白黒作品でしたが、『ウルトラマン』はカラー作品となっており、そのためフィルム代が高額になったそうです。
そこで、『ウルトラマン』では合成カットのみ35mm、それ以外は16mmにしてコストカットしました。しかしカラー撮影のノウハウが少ないため、取り直しなどで時間やフィルムを浪費する要因にもなります。
こうした苦労を経て後にシリーズ化が軌道に乗るわけですが、1話を制作するのに1週間以上かかる状態から脱することはできませんでした。そこで人気絶頂にありながら『ウルトラマン』は39話でやむなく最終回を迎えることになります。
ちなみに前作『ウルトラQ』は撮影がすべて終了してからのTV放送でした。歴史のIFとなりますが、仮に『ウルトラマン』が放送中に週1本制作できる状況に改善できたなら放送は長期にわたって続き、シリーズ化することもなかったかもしれません。
そんな『ウルトラマン』を、60周年の節目にふさわしい、新鮮な視点で観る方法があります。



