肩掛けベルトが話題の『仮面ライダーゼッツ』 革新デザインと「懐かしさ」の絶妙バランス?
早くもXでトレンド1位になった新番組『仮面ライダーゼッツ』。これまでにない異質なデザインの仮面ライダーですが、過去作と比べると意外な共通点が見つかりました。その点に注目してみましょう。
「海外でも話題」は狙った通りだった?

2025年9月7日に放送開始した「仮面ライダー」シリーズの新番組『仮面ライダーゼッツ』は、早くもファンの間で話題沸騰のようです。その見どころと今後の展開について考えます。
『ゼッツ』の特徴的な部分といえば、夢のなかの世界で戦う仮面ライダーという点でしょうか。さらにデザイン的な面でいうと、変身ベルトが従来の腰の位置ではなく、肩からかけて胸の部分に中央のバックル部分が来るという、独特な仕様です。これらの情報は第1話放送前から明らかになっていて、『ゼッツ』の特徴的なポイントとされていました。
「仮面ライダー」シリーズの第1話といえば、子供だけでなく多くの特撮ファンも注目するものです。実際にX(旧Twitter)では、「#仮面ライダーゼッツ」が世界トレンドで1位になりました。注目度は世界級ということでしょう。
この「世界で注目された」という点は、制作側の思惑が当たったといえるかもしれません。なぜなら『ゼッツ』は「世界展開を視野にした作品」として企画されました。実際にアメリカやアジア各国でも同時期に放送、配信されているそうです。
そう考えると、第1話での展開のいくつかに府が落ちることがあるでしょう。冒頭のスパイアクションを思わせる展開、クレジット表記のこだわりといった部分です。中盤以降のホラー演出も考えると、海外展開を意識したと考えらえるかもしれません。
こういった海外展開を視野に入れたスタイリッシュな部分にも注目ですが、筆者としては日本風なネーミングセンスにも注目しました。劇中で登場した「警視庁公安部怪事課」の「富士見鉄也」と「南雲なすか」のふたりです。
並べてみてお気づきの方も多いと思いますが、ことわざ「一富士二鷹三茄子」の「富士」と「ナス」と考えられるでしょう。そうすると、残る「鷹」もいずれ怪事課に現れるかもしれません。
海外展開を意識した部分が目につく一方で、過去の「仮面ライダー」シリーズとの共通点は他にも多く盛り込まれていることがわかりました。
意外と多い? 昭和、平成、令和ライダーとの共通点
放送前から指摘されていたのが、「仮面ライダーゼッツ」の色配分が「仮面ライダー旧1号」と同じ点です。あえて違う点を挙げると、ベルトに使われている白を廃して、黒と緑と赤で構成している点でしょうか。よりシックなイメージに仕上がっています。
そして放送によって気づいた部分もありました。暗闇でボディラインが発光する点が「仮面ライダーファイズ」を思わせる点です。実はそれだけでなく『仮面ライダー555』との奇妙な共通点はいくつかありました。
『ゼッツ』を英語読みにすると『ZEZTZ』となり、睡眠を示す擬音「ZZZ」由来とすると『555』のタイトルと酷似する点。ライダーバイクが人型ロボに変形する点。蝶のような発光物が登場する点などです。
さらに令和ライダー7作目という点から、平成ライダー7作目『仮面ライダーカブト』との共通点を考えると、妹がいる点と、自分が所属しない組織(ZECTと怪事課)がある点でしょうか。ちなみに令和7作目ということから、主人公「万津莫」は夢の中で「コードナンバー7」と名乗っていたのでしょう。
この莫の「不運に見舞われやすい体質」という設定も、『仮面ライダー電王』の主人公「野上良太郎」を思い出す人もいるかもしれません。さらに昭和までさかのぼって、夢から覚めてベルトを見るというシーンでは「仮面ライダー2号」こと「一文字隼人」を思い出しました。
もっとも『ゼッツ』で「仮面ライダー」TVシリーズも36作目です。似たような部分はあって当然でしょう。それよりも今後の『ゼッツ』がどんな展開になるのか、楽しみに視聴を続けたいと思います。
(加々美利治)



