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「顔似てない」「原作読んでない」のに? 実写版『ゴールデンカムイ』再現度が“異常”だった3人の男たち

マンガの実写化は、再現度をめぐって常に賛否がつきまとうジャンルです。特にキャラクター性の強い作品ほど配役や演技へのハードルは高くなります。そんななか実写版『ゴールデンカムイ』は、原作ファンを唸らせる圧倒的なキャラクター再現で話題を集めました。

誰が「本人」を連れて来いと……

中川大志さん(2019年5月20日撮影、時事通信フォト)
中川大志さん(2019年5月20日撮影、時事通信フォト)

 2026年3月13日(金)に公開される映画『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』を記念して、日本テレビ系「金曜ロードショー」では、2月20日(金)から最新作につながる前作シリーズが2週連続で放送されます。本作は数あるマンガの実写化作品のなかでも屈指の原作再現度でファンを沸かせてきたシリーズです。そのなかでも、「異常」ともいえる完成度を誇ったキャラクターに注目してみましょう。

●白石由竹(演:矢本悠馬)

 脱獄囚のひとりである「白石由竹」は、主人公一行と行動をともにする脱走の天才です。優秀な能力を持っているものの、作中随一のコメディリリーフとして親しまれており、実写版シリーズでは『賭ケグルイ』の「木渡潤」役などで知られる矢本悠馬さんが演じています。

 キャラクタービジュアルが発表された当初は、外見の再現度が高いほかのキャスト陣と比べて、白石はそれほど話題にあがりませんでした。ところが映画公開後には白石が憑依したかのような矢本さんの怪演が高く評価され、ネット上で「顔は似てないのに白石にしか見えない」「演技が白石すぎる」といった声が相次いでいます。

 なかでも印象的だったのが、第七師団に囚われた「杉元佐一(演:山崎賢人)」を救出するシーンです。鉄格子の隙間から関節を外して侵入する妖怪のような姿は、原作やアニメにも引けをとらない再現度でした。

 全身ぬるぬるの状態でふんどし一丁となり、床をなめらかにスライディングする姿は、本作を代表する名シーンのひとつといえるでしょう。ちなみにこの場面を演じるにあたり、矢本さんは少し脂の乗った丸みのある体作りから取り組んだそうです。

●辺見和雄(演:萩原聖人)

 俳優業の傍ら、声優業やプロ雀士としても活躍する萩原聖人さんは、実写版『ゴールデンカムイ』で強烈な存在感を放っています。

 萩原さんが演じたのは、ドラマ『ゴールデンカムイ -北海道刺青囚人争奪編-』第2話に登場する脱獄囚「辺見和雄」です。本役に臨むにあたり、あえて原作を読まず脚本から人物像を組み立てたと語っていますが、その表現力は原作未読とは思えないほど説得力に富んだものでした。

 原作の辺見は、煌めく死に憧れ、息をするように人を殺す快楽殺人者の変態として描かれています。同じ人殺しの匂いをまとう杉元に運命を感じ、事あるごとに恍惚とした表情を浮かべるその演技は、まさに辺見そのものといえるでしょう。原作ファンの間でも「作中トップクラスの変態をここまで再現できるとは」「前世で辺見和雄やってたんか?」と、大きな話題になりました。

●鯉登音之進(演:中川大志)

 実写『ゴールデンカムイ』のなかでも、多くのファンが予想していた通りのキャストが起用され、キャラクタービジュアルが発表された当時から「本物を連れてきた」と話題を集めたのが、中川大志さん演じる「鯉登音之進」少尉です。

 ドラマ版最終話に登場した鯉登少尉は、囚人の変装を見破り、逃走する杉元を追いながら飛び立とうとしている飛行船に跳び乗るなど、いきなりの大立ち回りが続きました。気の昂りに任せて早口の薩摩弁でまくしたて、殺陣もこなす姿はもはや圧巻です。出身は東京都、育ちは茨城県という中川さんですが、作中では違和感ない薩摩弁を披露しています。

 また本作のアクション監督を務める下村勇二さんの公式X(旧:Twitter)によると、飛行船に飛び乗ろうとする鯉登が見せた「空中平泳ぎ」は、マンガすぎて世界観を壊してしまうという理由から、当初はカットされる予定だったそうです。しかし、中川さん演じる鯉登少尉を前に「違和感なし!」と判断され、実現に至っています。

 さらに、中川さんは映画デビュー作の時代劇『半次郎』(2010年)で、すでに鯉登の使う剣術「自顕流」を経験していました。鯉登役での起用は、まさに運命的な巡り合わせだったのかもしれません。

※山崎賢人さんの「崎」は「たつさき」が正しい表記

(ハララ書房)

【画像】え、「眉毛が完璧」「構え方も同じ」 コチラが異様な再現度だった中川大志の「鯉登少尉」です

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