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「朝ドラ女優」森田望智が肉体を「魔改造」 観客の共感を集める稀代のカメレオン女優

ヒロインたちはどうなる? 衝撃の結末

「ドラッグ販売」を続ける夏希のボディガードとなった多摩恵(森田望智)は、夏希の子供たちとも深く関わる (c)2025「ナイトフラワー」製作委員会
「ドラッグ販売」を続ける夏希のボディガードとなった多摩恵(森田望智)は、夏希の子供たちとも深く関わる (c)2025「ナイトフラワー」製作委員会

 実生活でもふたりのお子さんを子育て中である北川景子さんの、ほぼすっぴんで演じるシングルマザーぶりも目を見張ります。我が子に精一杯の愛情を注ぐ夏希ですが、生活費に困ってドラッグの売買に手を染めるという行動は、賛否を呼んでいます。

 ドラッグを売ることで、夏希たちの家庭はようやく生活が成り立つようになりますが、その一方ではドラッグに依存し、身を崩してしまう人たちもいるわけです。自分たち家族が幸せなら、他の人が不幸になるのは仕方ないという夏希の考え方に、賛同できない人がいるのは当然でしょう。

 物語の終わりに、夏希の家のベランダにある「ナイトフラワー」が花を咲かせることになります。夜しか咲かないはずの「ナイトフラワー」が、明るい時間に満開の花を咲かせるラストシーンは、観る人によってさまざまな解釈をもたらしています。また、多摩恵と多摩恵を支え続けた海(演:佐久間大介)がどんな結末を迎えるのかも見逃せないポイントです。

 配信で最後までご覧になった方は、夏希がフラワーカンパニーズのヒット曲「深夜高速」をカラオケで叫ぶように歌う冒頭シーンをぜひもう一度見直してみてください。「生きててよかった」という歌詞内容が、せつなく感じられるはずです。

2027年朝ドラは「共感度の高いヒロイン」に?

 これまでにも森田望智さんは、『全裸監督』の黒木香や実写版『シティーハンター』の槙村香など、タイプの異なる多彩な役を演じてきました。

 2024年に放送されたNHK連続テレビ小説『虎に翼』では、主人公の寅子の義姉となる花江を演じ、一見するとおっとりした主婦のように見えながらも、したたかさのある芯の強いキャラとして、女性層の共感を集めました。観客の共感を呼ぶキャラを演じることに優れた女優のように感じます。

 2027年前期の連続テレビ小説『巡るスワン』に、森田さんは主演することが決まっています。『ブラッシュアップライフ』『ホットスポット』(日本テレビ系)などのヒットドラマを放ったバカリズムさんの脚本です。朝から笑顔になれる、共感度の高い朝ドラになるのではないでしょうか。森田さんの新しい魅力を、バカリズムさんの脚本がぐいぐい引き出すことが期待されます。

 女優としての伸びしろをまだまだ感じさせる森田さんから、目を離すことができそうもありません。

(長野辰次)

【画像】「えっ、受賞式だとほんわかしてたのに」 これが「格闘家」になった森田望智さんの大幅改造ボディです(4枚)

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長野辰次

フリーライター。映画、アニメ、小説、マンガなどのレビューや作家インタビューを中心に、「キネマ旬報」「映画秘宝」などに執筆。現在公開中の『八犬伝』(キノフィルムズ配給)の劇場パンフレットなどにもレビューを寄稿している。

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