26年秋の「新作ロボットアニメ」に4社が参戦 少子化を生き抜く「新常識」になるか?
ターゲットは「子供」だけではない?

現在、発表された『ダンデヴァイン』のスタッフを見ていくと、狙っているターゲット層が必ずしも子供だけではないという点がうかがい知れるでしょう。
シリーズ構成と脚本の井上敏樹さん、オープニングテーマは西川貴教さんという部分は、子供向けというよりもアニメファンに向けた布陣だと考えられます。また発表されたあらすじやPVなどからも、純粋な子供向けでなく高い年齢層に向けた作品だと推測できました。
つまり、『ダンデヴァイン』は大人向けのロボットアニメを目指しているのかもしれません。それは商品のラインナップからもわかります。
それでは「子供向けでないロボットアニメを模索する」ことの意味とは何でしょうか。
それは、前述した少子化対策の一環として、すでにオモチャを定期的に購入するアダルト層向けのブランドの確立です。この層が購入するオモチャは、ほとんどが懐かしの作品の焼き直しでした。ここをターゲットに、新規ブランドとして「合体神シリーズ」を投入したというわけです。
これには近年話題になった『SSSS.DYNAZENON』(2021年)や『勇気爆発バーンブレイバーン』(2024年)といった、往年の合体変形ロボでありながら、深夜番組としてアダルト層に人気だったことが成功体験として大きいのかもしれません。
つまり「ロボットアニメは子供のもの」という既成概念を壊し、新常識となる「大人に向けたオモチャ路線」への挑戦というわけです。ここでポイントなのが、前述の作品ともに子供にも受け入れられる幅の広い作品ということでしょうか。
こうした事情を踏まえ、グッスマ、アニプレックス、タカラトミー、東映といった「ガンダム」とは無縁の企業が立ち上がったのだと考えられます。こうした企業の思惑やチャレンジを感じられる点が、アニメファンの注目を集めたのかもしれません。
(加々美利治)





