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『鬼滅の刃』炭治郎・善逸・伊之助の“ギャグ”役割分担 真のお笑い担当は冨岡義勇?

『鬼滅の刃』の主要キャラクター、通称「かまぼこ隊」の竈門炭治郎、我妻善逸、嘴平伊之助の繰り出すギャグは、作品のダークさをゆるめる役割を担っています。しかし、真の「ギャグ担当」はクールな水柱・冨岡義勇なのかもしれません。

炭治郎の真面目さが引き起こすギャグ

「かまぼこ隊」と呼ばれる3人 画像は『鬼滅の刃』Blu-ray 7(アニプレックス) (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
「かまぼこ隊」と呼ばれる3人 画像は『鬼滅の刃』Blu-ray 7(アニプレックス) (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 殺伐としたシーンが多い『鬼滅の刃』ですが、ギャグシーンもたびたび登場しています。とはいえただ笑わせるためにギャグシーンが入れ込まれているのではなく、シリアスな状況でのほんのわずかなズレがギャグとして機能しているのが本作の特徴となっているのです。

『鬼滅の刃』のギャグパートでメインとなるのは、通称「かまぼこ隊」と呼ばれる竈門炭治郎、我妻善逸、嘴平伊之助の3名です。

 この3人のギャグはそれぞれ持ち味が異なり、まず炭治郎は「本人はいたって真面目に考えて発言しているのにギャグになってしまっている」シーンが多くなっています。例を挙げれば、元・下弦の陸である響凱との戦いを終え、犠牲者を埋葬しようとするシーンで、「伊之助はけがをしているから手伝わないのだろう」と考えて発言し、結果として伊之助の負けん気に火を付けて埋葬させるシーンがそうでしょう。真剣に言っているのが結果的に挑発になっているという、際どいギャグシーンです。その他にも「長男だから我慢できたけど次男だったら我慢できなかった」というセリフは、これは長子相続が前提だった大正時代では当たり前の考え方かもしれませんが、現代人からすればギャグに聞こえなくもないというシーンになっています。

 これらのシーン以外にも炭治郎は総じてギャグとシリアスの境界線が極めてあいまいで、ギャグと考えるかどうかは読者の感性次第というものとなっています。逆に言えば、シリアスに読んでもギャグとして読んでも破綻せずに成立しているのが吾峠呼世晴先生の力量の高さを物語っているのではないでしょうか。

 3人のなかではっきりとギャグキャラクターとして使われるのが善逸です。たびたび登場する求婚シーンや、響凱の屋敷で鬼を討った後、助けたはずの子供である正一くんに守ってもらおうとするシーンなどは、作中では珍しく分かりやすいギャグとして演出されている場面でしょう。善逸のギャグシーンは動きがあるためアニメにした時にとても分かりやすく、楽しみやすいシーンとなっています。それでいて心のなかに秘めた闇は深いというギャップもあり、善逸の魅力をより高めているのでしょう。

【画像】『鬼滅』のギャグが笑えるのはアニメより原作?

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