『餓狼伝説』不知火舞、当年とって47歳 『スマブラ』出演できない理由に納得…
不知火舞、SNKの看板キャラクターとして
外見からは派手めのイケイケ系キャラと思われがちな舞ですが、実は幼い頃から祖父母に厳しくしつけられており、普段はおしとやかで引くべき場所はきちんとわきまえている性格です。しかし同時に格闘家としての誇りと負けず嫌いな面も併せ持っているのが、まだ10代の少女の複雑なところでしょうか。
恋愛面では祖父のもとで修行していたアンディ・ボガードにほれ込んでおり、たびたび求婚していましたが、アンディの優柔不断さもありなかなかうまくはいっていないようです。
さて、『SPECIAL』の後の舞ですが「餓狼伝説」シリーズに参戦し続けるだけではなく、作品の壁を飛び越え「キング・オブ・ファイターズ」シリーズや『CAPCOM vs.SNKシリーズ』にも参戦し、SNKの看板として活躍の幅を広げていきます。1993年に放送されたTVアニメ『バトルファイターズ 餓狼伝説2』では大張正己氏によりデザインが起こされ、私服姿の舞や実際にあの衣装で戦う舞の姿を見ることができました。まだメディアミックスが今ほど盛んではない時代、ゲームがアニメ化されるのは画期的な出来事で、ビデオに録画して何度も何度も見返した日々を思い出します。
近年では2016年に3D対戦格闘ゲーム『デッドオアアライブ5』に参戦し、3Dバージョンの舞がお目見えしたのですが、もともと2Dを前提にデザインされたキャラクターだった上に、舞のバストにはかなり厳しいチェックが入ったため、開発は難航したそうです。胸が命のキャラクターなので致し方ないのでしょうが。
さらには2019年には『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』にテリー・ボガードが参戦したため専用ステージが開設され、SNKのキャラクターが背景として大量に登場したのですが、そこに舞がいなかったことによりTwitterのトレンドで「不知火舞」が日本1位になるほどの大騒ぎとなりました。
ディレクターの桜井政博氏によると、『スマブラ』のレーティングは全年齢対象だったため露出度の高い舞を出すことができなかったそうで、やはりあの格好はお子様の教育には悪いと思われているのだな……と言う当たり前の事実が判明しています。
令和の時代にもその抜群のスタイルときわどい衣装で話題を振りまくほど印象深いキャラクターである不知火舞は、きっとこれからも多くのファンに愛されていくのでしょう。登場の時からずっと舞を見続けている1ファンとしては、それがなによりうれしいことだと思えます。
(早川清一朗)