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『鬼滅の刃』不死川玄弥役 声優・岡本信彦が演じるキャラクター3選

どこまでも危険な兄も、友達思いで負けず嫌いな努力家も、見事に演じきる! 『魔法少女サイト』『3月のライオン』

●『魔法少女サイト』 朝霧要

『魔法少女サイト』 (C)佐藤健太郎(秋田書店)/「魔法少女サイト」製作委員会
『魔法少女サイト』 (C)佐藤健太郎(秋田書店)/「魔法少女サイト」製作委員会

 ふたりめは、『魔法少女サイト』に登場する朝霧要(あさぎり・かなめ)。秋田書店が運営するウェブコミック配信サイト「Champion タップ!」およびマンガ雑誌「週刊少年チャンピオン」で連載されていた同名のマンガ(著:佐藤健太郎/秋田書店)が原作。アニメは2018年4月~6月に放送されました。

 本作品の主人公は、学校ではいじめられ、家では兄からDVを受ける居場所のない女子中学生・朝霧彩(あさぎり・あや/CV:大野柚布子)。そんな日々のなか追い詰められた彩は、「魔法少女サイト」というサイトを通して“魔法少女”にされてしまいます。人知を超えた能力を使える“ステッキ”を与えられた彩は、クラスメイトに追い詰められた勢いで、何も知らないままクラスメイトを殺してしまって――。

 岡本信彦さんが演じる朝霧要は、要のお兄さん。外面がよく成績も優秀で、他人や両親の前では猫をかぶって信頼を得ています。しかし実は周囲を見下しており、日々のストレス発散のため夜な夜な要を虐待。要の不思議な力に気付いてからは、その力を手に入れようと周囲を犠牲にしながらステッキ回収を目論むなど、どこまでいってもクズな性格です。このどSかつ極悪非道な本性、そしてそれを覆い隠している仮の姿のどちらをも見事に演じる岡本さんの演技は鳥肌もの!

●『3月のライオン』 二海堂晴信

著:羽海野チカ『3月のライオン』第6巻(白泉社)
著:羽海野チカ『3月のライオン』第6巻(白泉社)

 最後は、『3月のライオン』に登場する二海堂晴信(にかいどう・はるのぶ)。「ヤングアニマル」(白泉社)で連載されている同名のマンガ(著:羽海野チカ/白泉社)が原作となっています。アニメは第1期が2016年10月~2017年3月に、第2期が2017年10月~2018年3月に放送されました。

 本作品の主人公は、プロ棋士として活躍している15歳の若手棋士・桐山零(きりやま・れい/CV:河西健吾)。棋士として優秀だったため義理の家族との間に軋轢が生まれ居心地が悪くなり、孤独な幼少期を過ごしたのち家を出て自立。ひとり暮らしを始めた零は1年遅れで高校へ入学します。しかしそこでも周囲になじめず再び孤立してしまったのですが――。ここから担任教師である林田高志(はやしだ・たかし/CV:櫻井孝宏)の提案で将棋部を設立したり、棋士としても後藤正宗(ごとう・まさむね/CV:東地宏樹)の研究会に入ったりと少しずつ自分の殻を破っていきます。

 岡本信彦さんが演じる二海堂晴信は、幼少期から零と対局を重ねている終生のライバルです。晴信は体が弱く腎臓を患っており、対局によって体調を崩すこともしばしば。それでも常に本気で将棋と向き合っており、弱気な零に全力でぶつかり彼の心を動かしていきます。また、内に秘めた熱い思いは人一倍強く、必死で戦う姿を見ているとこちらまで色々と考えさせられます。

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 以上、岡本信彦さんが演じるキャラクターを3人ピックアップしてご紹介しました。どのキャラクターも、方向性は違えど強い衝動を持っており、狂気とも言える強烈な個性を感じさせます。その強い意志、感情がこれでもかと伝わってくる演技は岡本さんならでは。このほかにも『僕のヒーローアカデミア』の爆豪勝己、『はたらく細胞』の樹状細胞など、岡本さんの声色のバリエーションには驚かされます。まだ見ていない作品がある人は視聴してみてはいかがでしょうか。

(月乃雫)

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