『大運動会 ReSTART!』スタッフが語る、伝説といわれた前作から「受け継ぐもの」とは?
フェチな部分や生活感も大切にしたい

──キャラクターデザインの春山和則さんは、筋金入りの『大運動会』ファンだそうですね。
佐々木 春山さんのデザインには、最初に拝見した時から、旧作だけでなく今回の新作に対する愛情も隅々までみなぎっているのを感じています。ユニフォームの話題が出ましたが、フェチズムの要素も、やはり抜きがたい作品の要素ではあります。その辺りも含めて、細かな部分まで考え抜かれた絵を上げていただいています。
香椎 ちょっとフェチなモチーフは、旧作の原作となっているゲームソフトのパッケージにも使われていて、そのことは春山さんから直接教えていただきました。公式スピンアウトコミックである『ペイル・ドット・ブルー バトルアスリーテス大運動会 ReSTART!』を手がけられた漫画家の高遠るい先生も、そのモチーフを、単行本第2巻の表紙イラストに使われています。
たかだ かなたの着けているリストバンドなどの小物にも注目してほしいですね。あのカラーリングも、神崎あかりの持ち物から引き継いでいるんです。
──キャラクターデザイン以外にも、絵についての要素でこだわった部分はありますか?
佐々木 スポーツものの作品ですから、さまざまな競技に取り組んでいる場面が出てきます。その描写については、できるだけ迫力やスピード感を出して面白く見えるように工夫しています。
たかだ ベースはSFではあるのですが、舞台となる大学衛星は、神(しん)・大運動会に挑むかなたたちが毎日の暮らしを送る生活の場でもあります。宇宙撫子候補生が集う寄宿校などには、無理のない範囲で生活感を出すようには心がけています。
香椎 絵的な部分は制作スタジオさまにお任せの形ですが、作品全体のベースとなった前作のドラマ分析の議論でこだわったのは、「敗者からのまなざし」でした。倉田英之さんや黒田洋介さんのシナリオが、なぜあれほど素晴らしいのか。神崎あかりと柳田一乃の描き方についても言えると思いますが、勝者だけでなく敗者の視点から物語を掘り下げるというスタンスが、一貫して保たれていたからだと思います。










