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5月19日は声優・大塚芳忠さんの誕生日。仙道、鱗滝、デネブなど、どんなキャラでも巧みに表現

さまざまなキャラを演じる振り幅の広さ

TVアニメ『鬼滅の刃』場面カットより鱗滝左近次 (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
TVアニメ『鬼滅の刃』場面カットより鱗滝左近次 (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 現在では大塚芳忠(ほうちゅう)と改名しましたが、本当は「よしただ」が正しい読み方。しかし、周りから「ほうちゅう」と呼ばれることが多かったので、読み方を変えたとのことです。

 大塚さんの声は、前述したように高い声での陽気な雰囲気から一転、狂気をはらんだ叫ぶような笑い声のほかにも、まったく真逆な低い声でソフトなイメージの知性とユーモアが感じられる役まで変幻自在です。

 演じてきた代表的なキャラを並べると、なかなか共通点は見当たりません。それは、どんな役でも演じられる幅の広さと芸の深さを物語っていると思います。

 例えば『SLAM DUNK』(1993~96年)の仙道彰では飄々とした感情をあまり表に出さないキャラ、『NARUTO -ナルト-』(2002~07年)の自来也は豪快に見えても隙のないキャラ、『THE ビッグオー』(1999~2003年)のジェイソン・ベックのようにコミカルでどこか憎めないキャラなど、その引き出しに限界はないんじゃないかと思わせるほど。

 しかし、近年では「落ち着きのある大人」というのがハマリ役になってきている感じです。『宇宙戦艦ヤマト2199』(2013年)の真田志郎、『鬼滅の刃』(2019年)の鱗滝左近次などがそうでしょうか。個人的には『銀魂』(2006年~)の阿伏兎も苦労している大人みたいなポジションで好きです。

 数少ないのですが、特撮番組での活躍も存分に楽しませてもらいました。『激走戦隊カーレンジャー』(1996年)のシグナルマンは真面目な態度がギャグになるキャラで、大塚さんらしい振り幅のある演技が毎週楽しみでした。

 そして『仮面ライダー電王』(2007年)のデネブは、世話好きでおせっかいのオカンを思わせるキャラで、大塚さんのやさしい声が似合うとても良いキャラでした。その後、続編などへの出演も多いので、大塚さんの演じたキャラでもっとも出演頻度が高いキャラかもしれません。

 個人的にはキャラではありませんが、ニュース番組『真相報道 バンキシャ!』のナレーションは生放送ということもあり、楽しみのひとつとして毎週見ています。淡々と情報を伝えるナレーションですが、感情をこめてあいさつするところが大塚さんらしい律義さを感じられていいですね。

 これからも「大塚さんがこんな役をやってる!」とキャラを見ておどろくこともあるとは思いますが、さらなるご活躍を期待しております。

(加々美利治)

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