『ONE PIECE』登場シーンはわずかなサブキャラ・重要な名言4選
連載開始から24周年を迎えた人気マンガ『ONE PIECE』。これまで作中には合計1000キャラ以上が登場してきましたが、主要キャラからサブキャラまで魅力的なものばかり。そこでこの記事では、作中の登場回数は少なかったものの重要な名言を残したサブキャラたちを紹介していきます。
これまで登場してきたキャラは1000キャラ以上!

2021年で連載24周年を迎えた『ONE PIECE』。9月3日(金)頃にはコミックス第100巻が発売予定です。これまで作中では1000以上のキャラクターが登場していますが、そのどれもがキャラクターが立ったものばかり。『ONE PIECE』の制作は作者・尾田栄一郎先生が基本的に動くものは全て自身で描き、背景などはアシスタントに任せているそう。以前インタビューで、キャラ作りについて尾田先生は「会話はそのキャラが自然に話す『言葉』を選択する。それくらい、キャラを作りこむ」と語っており、魅力的なキャラたちは、ONE PIECEを面白くしてくれる重要な要素のひとつです。
今まで描かれてきたキャラクターのなかには、作中にほとんど登場していないにも関わらず名言を残しているキャラが数多く存在します。そこでこの記事では、登場回数は少ないものの重要な名言・名シーンを生み出したキャラを3名ピックアップしました。
●「“ワンピース”はお前が見つけて 世界を買っちまえ!!」
この名言を言い放ったのは単行本3巻で登場した珍獣島で、20年間宝箱にすっぽりハマリ島の珍獣と大岩の上の宝箱を守り続けてきたというサブキャラ中のサブキャラ・ガイモン。ルフィがガイモンを仲間に誘ったときに言った言葉です。
『ONE PIECE』本編の登場は、たった1回にも関わらず、ファンの間ではこの名言がなにかの伏線なのでは! と密かに盛り上がっています。まだ作中ではワンピースの正体は明かされていませんが、その正体を知る存在としてガイモンが再登場しても面白いかもしれません。
●「『ユバ』は決して砂などに負けやせんぞ!!!」
これはアラバスタ編に登場したキャラクター・トトが放った名言です。トトはアラバスタ国王の依頼で無人のオアシスにユバを作った人物で砂漠化した町でたったひとり井戸を掘り続けていました。ルフィと出会いやっとのことで水源を見つけましたが、元王下七武海・クロコダイルの起こした砂嵐に巻き込まれ再び砂に埋もれてしまいそうになった時に言ったセリフが、「何度でも… 何度でも…!!! 来てみるがいい砂嵐 『ユバ』は決して砂などに負けやせんぞ!!!」
本編での登場わずか2話程度と少なかったもののルフィの命を救った重要キャラですので、このセリフを覚えているファンも多いのではないでしょうか。
●「未来を変える権利は皆 平等にあるんだよ!!!」
この名言は最悪の世代のひとりであるカポネ・“ギャング”ベッジが放ったひと言です。ホールケーキアイランド編でビッグ・マムの傘下の海賊として再登場したベッジ。実はビッグ・マムの首を獲るという野心を持っており、そこでルフィと共闘した際に敵の前で放ったひと言がこちら。
「あんたは少し先の未来が見えるだけ 別にそれが見えなくても 未来を変える権利は皆 平等にあるんだよ!!!」
最初に登場した時は最悪の世代のなかでも、あまり魅力を持てなかったキャラでしたが、未来が見えても、変えられなければ意味がない。未来を変えるために動かないと何も変わらないと現実社会を生きる者にも響くひと言を残したことで、ファンの間でも人気が上がったのではないでしょうか。
●「出さんと言ったら一歩も出さん!!!」
この名言は世界政府が管理している監獄インペルダウンで副署長を担当しているキャラ・ハンニャバルがルフィとの戦闘の際に発したひと言。
「か弱き人々にご安心頂く為に凶悪な犯罪者達を閉じ込めておくここは地獄の大砦!!! それが破れちゃこの世は恐怖のドン底じゃろうがィ!!! 出さんと言ったら一歩も出さん!!!」
ネタキャラとして描かれていたハンニャバルですが世界政府の一員として悪人は絶対に許さないと思わせてくれるひと言でした。ちなみに作中でハンニャバルは2年後、マゼランが責任を取って副署長に降格したことで念願だった署長に昇格したことが扉絵で明かされています。人一倍正義の心と野心を持っているキャラクターだったからこそ夢を叶えられたハンニャバル。今後の再登場に期待したいです。
(井上椋太)
