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『鬼滅の刃』いろいろあるけれど兄弟姉妹っていいな…と思う5選

血はつながっていないけれど、大切な人…

胡蝶カナエ・しのぶの“妹”、栗花落カナヲ 著:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第18巻 (集英社)
胡蝶カナエ・しのぶの“妹”、栗花落カナヲ 著:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第18巻 (集英社)

●胡蝶しのぶと栗花落カナヲの姉妹

 蟲柱・胡蝶しのぶとその継子(つぐこ)である栗花落カナヲは、血のつながった実の姉妹ではありません。親に売られたカナヲをしのぶとその姉で元・花柱(はなばしら)の胡蝶カナエが人買いの手から救ってくれたのです。

 カナエとしのぶは実の妹のようにカナヲをかわいがり、衣食住を与えましたが、カナヲはそんなふたりに対しても自分の感情をうまく表現し、伝えることができませんでした。それは幼い頃から両親に虐待されてそだったせいでもありました。虐待の心配がない胡蝶姉妹の前でも、感情を表せない自分をカナヲは申し訳ないとは思うばかり……。

 そこに風穴をあけたのが炭治郎です。言われたことをすればいい、分からなければコインを投げて決めればいいというカナヲに、「この世にどうでもいいことなんて無いと思うよ」「心はどこまでも強くなれる!!」と伝えたのでした。

 カナエとしのぶと同じ「胡蝶」でなく、「栗花落」という苗字を選び、しのぶを「師範」と呼ぶのは、カナヲに遠慮があったせいでしょう。愛情も信頼もあるのに、あと一歩の距離が縮められないもどかしさと、どうすればその距離を埋められるのか分からない不安をお互いが感じていたのではないかと思います。

 しかし、目の前で上弦の弐・童磨にしのぶが殺され、吸収されるのを見て、これまで抑えられてきたカナヲの感情はついに爆発します。そして、彼女は「私は… 栗花落カナヲ 胡蝶カナエと 胡蝶しのぶの妹だ…」と言葉にするのです。自分の命を救い、愛情を注いでくれた、優しく強い姉たち。ふたりを失った悲しみがカナヲの心の殻を破り、ついには仇である童磨を倒す原動力になりました。

●我妻善逸と獪岳

 我妻善逸(あがつま・ぜんいつ)と獪岳(かいがく)は、元鳴柱・桑島慈悟郎(くわじま・じごろう)の元で修行した兄弟弟子です。

「雷の呼吸」を学ぶふたりでしたが、善逸は壱ノ型しか使えず、一方の獪岳は、すべての型の基本である壱ノ型が使えませんでした。前述の胡蝶しのぶと栗花落カナヲの姉妹よりも言いたいことを言い合う仲ですし、善逸は獪岳を兄弟子として尊敬し、壱ノ型が使えない彼を馬鹿にする隊士たちとケンカすることもあったようです。

 獪岳はプライドが高く、他者から評価されないことを不満に感じ、善逸いわく「心の中の幸せを入れる箱に穴が開いている」「どんどん幸せが零れていく」という状態でした。獪岳が鬼に堕ちたのは、箱の穴がふさがれることがなかったせいだと……。耳の良い善逸は、獪岳から聞こえる音を「不満の音」と言っています。

 共同で雷の呼吸の後継者になるはずだった善逸と獪岳の道は分かれ、悲しい運命をたどることになりますが、尊敬する兄弟子への思いは、善逸に「雷の呼吸 漆ノ型 火雷神(しちのかた・ほのいかづちのかみ)」を編み出させました。「この技で いつかアンタと肩を並べて戦いたかった…」と善逸はつぶやきます。思いは一方通行でしたが、善逸は兄弟子を慕い、その背中を追い続けていたのです。

* * *

 他にも不死川兄弟や煉獄兄弟、時透兄弟、産屋敷家のお子様たちなど『鬼滅の刃』に登場する兄弟姉妹は、運命に翻弄され、悲しい別れをすることになる場合も多いですが、それでもともに過ごした日々や思い出はかけがえのないものです……。

※禰豆子の「禰」は「ネ」+「爾」が正しい表記
※煉獄の「煉」は「火+東」が正しい表記

(山田晃子)

【画像】お世話したい!妹キャラさく裂の禰豆子(7枚)

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