『鬼滅の刃』栗花落カナヲ 炭治郎が投げたコインをきゅっ「かわいい!」の声
『鬼滅の刃』のキャラクター、栗花落カナヲ(読み方は、つゆり・かなを)は竈門炭治郎の同期隊士で「花の呼吸」の使い手。アニメ版の声優は上田麗奈。蟲柱・胡蝶しのぶの継子でもあります。一見クールですが、それは悲惨な生い立ちのせいで本来は優しく自分の意思を貫く性格といえるでしょう。
栗花落カナヲはどんなキャラ?
栗花落カナヲは「鬼殺隊」の一員で、共に最終選別を受けた竈門炭治郎の同期にあたります。蟲柱・胡蝶しのぶの継子で、「花の呼吸」を使う剣士です。
栗花落カナヲの悲惨な生い立ち
栗花落カナヲの生い立ちはひどいものでした。貧しく食べるものもなく、両親は子供たちに暴力を振るいます。泣くと蹴飛ばされ、踏まれ、引きずり回されて水に浸けられるという虐待を受け続けた結果、ある日栗花落カナヲは「ぷつん」と切れてしまったといいます。
心の糸が切れたのでしょうか、「なにもつらくなくなった」栗花落カナヲは親に売り飛ばされました。そこを救ってくれたのが胡蝶カナエ(こちょう・かなえ)と胡蝶しのぶの姉妹です。
当時、彼女は親から名前すらもらっていなかったため、胡蝶姉妹に引き取られてから「神崎」「久世」などといった候補から名字を選びました。そして栗花落カナヲと名乗り、蝶屋敷で暮らすことになったのです。
しかし栗花落カナヲは、蝶屋敷でうまく家事や看護の仕事がこなせませんでした。そして、大切な胡蝶姉妹の姉・胡蝶カナエが上限の弐・童磨(どうま)に殺されてしまいます。鬼に身内を殺され悲しむ蝶屋敷の人々を見ているうちに、鬼殺隊に入ろうと考えたのです。「花の呼吸」は、胡蝶しのぶも知らないうちに独学で取得しました。
『鬼滅の刃』を通して、栗花落カナヲは虐待された子供から成長し、次の世代に受け継いでいく希望となったのです。
名前 | 栗花落カナヲ(つゆり・かなを) |
誕生日 | 5月19日 |
年齢 | 16歳 |
出身地 | 東京府 本所區(現:東京都墨田区 向島) |
身長・体重 | 152cm・44kg、156cm・46kg(9巻あたりから) |
趣味 | 朝から晩までシャボン玉 |
好きなもの | アオイの作ったもの全て、ラムネ |
鎹鴉 | 五十鈴(いすず)メス |
『鬼滅の刃』5月19日・栗花落カナヲの誕生日 戦いのあとの生涯に、思いを馳せる
5月19日は『鬼滅の刃』に登場した花の呼吸の剣士、栗花落(つゆり)カナヲの誕生日です。主人公・竈門炭治郎と同日に選別に挑み、傷ひとつなく突破した才能ある剣士です。実は幼少期に虐待を受けて育っており、ひょんなことから胡蝶カナエ・しのぶ姉妹に引き取られた日が彼女の誕生日となりました。
栗花落カナヲの声優は上田麗奈
アニメ版『鬼滅の刃』で栗花落カナヲ役の声優、上田麗奈(うえだ・れいな)さんは、1994年富山県で生まれました。デビューのきっかけは、2011年に行われた『第5回81オーディション』で、凖グランプリに選ばれたことです。アニメ『てさぐれ!部活もの』において、18姉妹を演じたことから高く実力を評価されました。
その後はアニメ『ポケットモンスター サン&ムーン』において元気な看板娘マオ役、1993年に放送された特撮ドラマのリメイクで話題となったアニメ『SSSS.GRIDMAN』では新条アカネ役を演じています。
また、アニメーション映画『
歌手としてもデビューしており、2016年にはミニアルバム『RefRain』を発売。ラジオ番組やナレーションでも活躍しています。
『鬼滅の刃』栗花落カナヲ役 声優・上田麗奈が演じるキャラクター3選
『鬼滅の刃』栗花落カナヲ役・上田麗奈さんが演じるキャラクターを3人ピックアップしてご紹介します。明るく人懐っこい女子から儚く繊細な少女まで演じ分ける上田さんの演技の幅広さに注目です!
栗花落カナヲが使う技・呼吸・日輪刀
栗花落カナヲが使う「花の呼吸」は、「水の呼吸」から派生しました。連続で刀を振るう技のため、呼吸法の鍛錬が欠かせないと言われています。実際、栗花落カナヲは自分より大きなひょうたんに息を吹き込んで割っていました。肺活量を鍛えあげたのでしょう。
また「花の呼吸 終ノ型 彼岸朱眼(ついのかた・ひがんしゅがん)」は、高い動体視力を持つ栗花落カナヲだからこそ使いこなせる技です。「花の呼吸」から蟲柱・胡蝶しのぶが使う「蟲の呼吸」が発生しているように、応用性の高い呼吸といえるかもしれません。
『鬼滅の刃』花の呼吸の型・技一覧 華やかながら高い身体能力が必要
「花の呼吸(はなのこきゅう)」とは、鬼殺隊士が用いる呼吸法。元花柱・胡蝶カナエ、栗花落カナヲなどが習得しています。炎、風、岩、雷、水の基本の5つの呼吸のなかで、水の呼吸の派生です。また、花の呼吸から、蟲柱・胡蝶しのぶが使う蟲の呼吸が派生しています。
『鬼滅の刃』圧倒的強キャラ・栗花落カナヲ 「柱より強いかも?」
『鬼滅の刃』に登場する、「花の呼吸」の使い手・栗花落カナヲ。「実は柱より強いかも?」と言われています。上弦の鬼を恐れさせたほどの強さを見ていきます。
栗花落カナヲの日輪刀
栗花落カナヲの日輪刀は、刀身が桃色に染まる美しい刀です。鍔と鞘には梅の花が描かれ、「花の呼吸」にふさわしい飾り。また、鍔をよく見ると水の流れのような線があります。流水模様という日本的な模様にも見えますが、「花の呼吸」が「水の呼吸」の派生と考えると、双方を合わせたデザインなのかもしれません。
『鬼滅の刃』しのぶ・カナヲ・錆兎「日輪刀の鍔」 コレクションしたいクオリティ
『鬼滅の刃』より、胡蝶しのぶ、栗花落カナヲ、錆兎の日輪刀の鍔をモチーフにしたアイテムが登場。高級感があり、インテリアにも最適です。
栗花落カナヲを変えた、炭治郎
栗花落カナヲは、生い立ちのせいもあって「自分の意思を出す」ことができなくなってしまいました。そのため、胡蝶カナエが贈ってくれた銅貨でコイントスを行い、自分の行動を決めています。
そんな栗花落カナヲを変えたのは、炭治郎でした。炭治郎は、彼女の心の声が小さいのではないか、といいます。そして、コイントスをして、「表が出たら心のままに生きる」という賭けをしました。
コインは表でした。しかし、炭治郎は「裏が出ても何度でも投げようと思っていた」といいます。「心はどこまでも強くなれる」とも。
音柱・宇髄天元(うずい・てんげん)が、任務のために蝶屋敷の神崎アヲイと高田なほを連れて行こうとした時、栗花落カナヲは葛藤。上官の命令に背くことを自ら選び、声には出しませんでしたが、止めに入ったのです。
『鬼滅の刃』栗花落カナヲの表情の変化 つぼみが花開くよう
『鬼滅の刃』のキャラクター、栗花落カナヲは、初登場時は無口で同じ表情のままでした。物語が進むうち、変わっていく彼女の表情も見どころのひとつです。
栗花落カナヲに「かわいい!」の声
栗花落カナヲは、炭治郎の勢いに流されるように「心のままに生きる」という賭けをします。結果は炭治郎の勝ちでした。
明るい炭治郎の言葉は、栗花落カナヲの心を打ったのでしょう。彼が去った後、栗花落カナヲはさっきまで炭治郎が持っていたコインを胸の前でぎゅっと握ります。そして、我に返ったように顔を上げると赤くなっていました。
次の瞬間、探しにきた寺内きよに呼ばれて、慌てたせいか転んでいるシーンもキュートです。
宇髄天元を頑張ってひきとめる!
音柱・宇髄天元が、人さらいのように蝶屋敷から神崎アオイたちを連れて行こうとした時です。柱である宇髄天元の命令と、「心のままに生きる」という炭治郎との賭けの間で栗花落カナヲは悩みました。そして、神崎アオイと高田なほの服をきゅっとつかむのです。
栗花落カナヲが鬼殺隊に来てから初めて自分の意思を出した名シーンであるとともに、子供のように服をつかむ姿が「かわいい!」と評判に。
子供が親や兄弟の服をつかむ姿のようで、栗花落カナヲの愛らしさが分かります。
「叶ったよって教えてあげたい」
全てが終わった後、蝶屋敷で栗花落カナヲは炭治郎と満開の桜を見上げています。その桜の木は初代・花の呼吸の剣士が植え、「必勝」と名付けたと栗花落カナヲは話しました。
栗花落カナヲは微笑みながら、「叶ったよって教えてあげたい」と言います。今まで見せたことのない、にこやかな微笑みがとてもかわいらしく見えました。
長い年月をかけ「悪鬼滅殺」をなしとげたからこそ、栗花落カナヲと炭治郎の笑顔が美しい名シーンです。
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(マグミクス編集部)