『鬼滅の刃』ゲスメガネ・前田まさお 本編には未登場、隠のセクハラ縫製係
吾峠呼世晴先生による漫画(マンガ)『鬼滅の刃(きめつのやいば)』(ジャンプコミックス/集英社)に登場する、鬼殺隊の隠(かくし)・前田まさおについて解説します。鬼殺隊服を担当する縫製係。あだ名は「ゲスメガネ」で、女性隊士に露出度の高い隊服を作り、ひんしゅくを買っています。
『鬼滅の刃』ゲスメガネこと前田まさおとは?
『鬼滅の刃』の登場するキャラクター、前田まさお(まえだ・まさお)は、鬼殺隊で後方支援を担当する隠(かくし)のひとりです。鬼討伐後の事後処理や、刀鍛冶の里への案内など、さまざまな業務を行う隠のなかで、前田まさおの担当は縫製係。下級の鬼の攻撃程度なら防ぐという頑強な隊服を作るのが前田まさおの仕事です。
メガネをかけた男性の隠・前田まさおは『鬼滅の刃』本編で出番はなく、単行本のおまけページに登場しました。本編未登場にもかかわらず、その強烈なキャラクターは「ゲスメガネ」という呼び名のインパクトと同様に強烈に読者の心に焼き付いています。
前田まさおと甘露寺蜜璃
前田まさおが描かれているのは、単行本第12巻のおまけページにある「描きおろし8コマ みつりちゃんの隊服」です。
鬼殺隊に入隊し、隊服を支給された蜜璃。ですが、その胸元は大きくはだけ、スカートもかなりのミニ丈です。寸法が合っていないと申し出た蜜璃に対し、前田まさおは言い切ります。
「いやドンピシャです 完璧な状態ですねそれが」
前田まさおの言葉を信じてしまった蜜璃ですが、柱合会議で会った蟲柱・胡蝶しのぶの隊服を見て「何でしのぶちゃんは普通の隊服なの!?」と赤面します。
しのぶも最初は露出度の高い隊服を支給されたようで、目の前で油をかけて燃やしたという過去があったのです……。前田まさおのゲスいセクハラであったことが判明。
結局、蜜璃は恥ずかしがりながらも胸元のあいた隊服を着続けるのですが、蛇柱・伊黒小芭内がしましまの靴下をプレゼントしたので下半身の露出は抑えられました……。しのぶは、マッチと油を栗花落カナヲ、神崎アオイにも持たせたとのことです。
前田まさおの栗花落カナヲへのセクハラ疑惑
那田蜘蛛山編で初めて隊服姿で登場したカナヲは、スカートの丈がふくらはぎのあたりまでの長さでした。単行本では第6巻冒頭で見られます。
続いての登場は、単行本第12巻。2か月意識が戻らなかった炭治郎が目を覚まし、驚くカナヲの全身が描かれています。この時のスカートの丈は、ひざがかくれ、ブーツとの間の肌の露出はわずかです。
しかし、単行本第17巻の本編で戦闘するカナヲの服は、動きがあるため定かではないですが、ひざよりかなり上に見えます。また、表紙を飾った単行本第18巻では横座りするカナヲが描かれています。スカートの丈はひざのかなり上。座っているせい……とも考えられますが、単行本第19巻収録の扉絵では、立ち姿がはっきりと描かれており、どう見ても丈が短くなっています。
物語が進むたび、短くなっていくカナヲのスカート丈。ファンの間の憶測でしかありませんが、「前田まさおの仕業なのでは?」とネタにされています。
前田まさおと不死川実弥
隠や他の隊士たちが最も恐れる柱とされているのが、風柱・不死川実弥です。前田まさおには『鬼滅の刃 公式ファンブック 鬼殺隊見聞録』に書かれた逸話があります。女性隊士にセクハラをしていたところを、実弥に目撃された前田まさお。怒鳴られ、なんとおしっこを漏らしてしまったとのこと……。
鬼に家族を殺された復讐から、正義感から、命がけで任務にあたる崇高な意識を持った鬼殺隊員たち。ゲスメガネ・前田まさおにもそんな意識が……あると思いたいのですが、定かではありません。
(マグミクス編集部)